早期退職を考えるなら手元にお金はいくら必要?シュミレーションしてみた!

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毎日ぎゅうぎゅうの通勤電車で出社し、クタクタになって家路につく…そんな時ふと「早期退職して悠々自適の生活をしてみたい」と考えてしまうことはないだろうか。自由な生活には憧れるが、そもそもその生活を手に入れるのにもやはりお金は必要だ。「教えて!goo」でも「早期退職に必要な金額」と言う質問に、「1,000万では逆立ちしても無理。人間『時間があればお金が要る』ということです」(moon-and-starさん)などの意見が寄せられている。そこでどれだけの資金を用意するといいのか、ファイナンシャルプランナーの資格を持つ生命保険営業職員、東龍治さんに話を聞いた。

■まずはシミュレーションして見積もった結果は「厳しい見通し」

東さんは「様々なケースが想定されますが、計算して出すのが合理的だと思います。モデルケースで一つシミュレーションしてみましょう」と提案してくれた。

「例えば、現在35歳、目標とする早期退職時の年齢を50歳としましょう。家族構成を妻、子ども2人としてみます。お子さんがいる場合の方が、教育費など考えなくてはいけないので参考になります。現在の年収をご自身が450万、奥様がパートで100万、50歳で退職金を400万もらえると想定します。生活費は現在16万。自宅は住宅ローンを30歳から35年間払うという想定です。そして51歳からはセミリタイアで奥様もパートを辞め、不動産収入が200万はいるというシミュレーションしてみますと……厳しい見通しになりますね」(東さん)

いきなり厳しい見通しとなった。なんとこのシミュレーションではすでに退職前から家計がきつくなるという。「このケースだと、50歳の時には貯蓄も底をついてしまいます。というのも、お子様の教育に費用が掛かり始める時期と重なってしまうからです」とのこと。

早期退職前から家計がきつくなってくるとは、想像もしていなかった。現実はなかなかに厳しい。

■必要金額は、なんと3500万円

1000万が退職時にあったとしても赤字になるとは、それではいくらあれば大丈夫なのだろうか?

東さんによると「シミュレーションの結果から、少なくとも50歳の早期退職時に3500万あればなんとかやりくり出来そうです」とのこと。

それでもハードルが高そうだ。もし早期退職の時期を少し先延ばししたらどうだろう?

「シミュレーションのケースですと、下のお子様が大学を出るのが55歳時です。そのタイミングですとマイナスが最大で1800万くらいになりますので、2000万ほどの臨時収入が55歳の時にあればなんとかやっていけるでしょう。貯金想定額としてはこの段階で1500万ほどの残高があるとやっていけるかと思います」(東さん)

臨時収入2000万と貯金が1500万あれば、ようやく希望が見えるようだが……。

「50歳から55歳にかけてが一番経済的にきつくなりますから、この時期は奥様にパートを増やしていただくか、貯蓄割合を事前に増やす必要があるかと思います。さらにシミュレーションでは200万の不動産収入があることが前提条件ですが、この取得費用は含まれておりません。不動産に代わる何かの収入源でも構いませんが、これくらいは確保された方が良いかと思います」

やはり収入源の確保も大事なようだ。なお、子どもがいない夫婦の場合もシミュレーションもしてもらったが、「55歳時に1500万円くらいの貯蓄ができていれば大丈夫かと思います。年金受給までの10年間は相当に厳しいかと思いますが、これくらいの貯蓄で何とかなるでしょう。もちろん、このケースでも200万円の収入源の確保は考えた方が良いでしょう」(東さん)

どうやら早期退職の道は思ったより険しいようだ。将来、早期退職し、叶えたい夢があるのなら、早いうちから貯金に励んだ方がよさそうだ。

●専門家プロフィール:東龍治
1976年長野県生まれ。大学卒業後は東京都で学芸員、民間企業での営業を経て、生命保険会社に
勤務。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)