呉清友氏

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(台北 19日 中央社)台湾の書店大手、誠品書店などを手掛ける誠品(台北市)の創業者、呉清友氏が18日夜、心疾患のため台北市内の病院で死去した。66歳。台湾で文芸青年を意味する「文青」文化を代表する書店ブランドを一代で築き上げた。同社は近年、香港や中国大陸でも出店を拡大している。呉氏は先天性心疾患だった。

1988年、初めて心臓手術を受けた呉氏は、利益を追い求めるのでなく、意義のあることをしようと考え、1989年、誠品書店1号店を台北市内で開業させた。当時、戒厳令が解除されたばかりの台湾で、誠品は「自分の土地は自分で愛そう、自分の文化は自分で耕そう」をキャッチコピーに世界の新たな価値観を人々に提供した。

だが、誠品は開店以来、連続15年間赤字を計上。2004年に複合的な売り場スタイルを確立し、初めて黒字に転換、香港への進出も果たした。24時間営業の誠品敦南店は複数の海外メディアから注目を集めた。

近年は娘の旻潔氏に経営を一任し、自身は第一線から退いていた。今月20日には企業の歩みをつづった書籍の出版イベントに旻潔氏と共に出席する予定だった。

(黄麗芸/編集:楊千慧)