フォルクスワーゲンの新型電気自動車「I.D.」は、テスラの「モデル3」より安くなる!

【ギャラリー】Volkswagen I.D. Concept Paris 201616


先頃ドイツのミュンヘンで開催された自動車業界のシンポジウム「Automobil Forum 2017」において、フォルクスワーゲン(VW)のグループ戦略担当責任者トーマス・セドラン博士が、今後発売する「ゴルフ」サイズの電気自動車(EV)「I.D.」の予定販売価格を明らかにした。このEVは2019年または2020年に市販化されると報じられており、セドラン博士によれば、価格はテスラ「モデル3」より7,000〜8,000ドル(約78万〜90万円)安くなるという。
モデル3のベース価格は3万5,000ドル(約392万円)と言われているものの、多数のオプションを装備した"典型的"な仕様のモデル3は5万ドル(約560万円)以上になるとみられている。自動車情報サイト『automobil-produktion』によれば、セドラン氏は特に米ドルでI.D.の価格に言及している。同氏の指しているのがベース価格だとすると、I.D.は2万7,000ドル(約303万円)からになるようだ。

最高出力168hpの電気モーターを搭載するI.D.は、航続距離が400〜600kmになると発表されている。現実的な走行下での航続距離については、EV情報サイト『Inside EVs』では175〜265マイル(約282〜426km)になるとみている。EV情報サイト『Electrek』の指摘によれば、VWが誇示した航続距離の比較ではモデル3の航続距離が345kmとされていたが、これはテスラが発表した数値にすぎず、新欧州ドライビングサイクル(NEDC)に基づいたものではない。テスラはモデル3のNEDC値を明かしていないのだ。

このI.D.に加え、VWは「I.D. Buzz」も開発中だ。今でも人気が高い往年のマイクロバスを、完全電気自動車として復刻したような、ファン期待のモデルである。

VWは以前、I.D.の市販モデルが2025年には完全な自動運転車になると述べており、同社はその頃には年間100万台のEVを生産したいと計画している。

将来的に化石燃料がどうなるかに関わらず、ゴルフと同クラスのEVを持つことは、VWにとって重要である。2015年にライバル社のオペルからVWに転じたセドラン博士は、欧州におけるゴルフ・セグメントのクルマの重要性を確かに認識しているのだ。



By Antti Kautonen
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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