飛行機通勤するロサンゼルス在住の男性(画像は『BBC News 2017年7月13日付「The man who takes a plane to work every day」』のスクリーンショット)

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会社勤務にあたって通勤時間が短いというのはメリットの一つであろう。しかし米ロサンゼルス在住のある男性は、サンフランシスコの会社まで車と飛行機で往復6時間かけて通勤しているという。英『BBC News』や『Oddity Central』など複数のメディアが伝えている。

ロサンゼルスに家族と暮らす機械工学技士のカート=フォン・バディンスキさんは、4年前にテクノロジーカンパニー「Motiv」を地元で立ち上げ、会社の共同創設者・最高技術責任者(CTO)となった。

しかし会社をサンフランシスコに移転し、カートさんの家族はロサンゼルスから引っ越すことが不可能だったため、毎日サンフランシスコの勤務先まで車と飛行機を使用し通勤しているというのだ。そのことを人に話すたびに「え、毎日!?」と3度も繰り返し聞かれることがあるそうだ。

カートさんの毎日はとてつもなくハードだ。毎朝5時前に起床し、自宅から20kmほど離れたボブ・ホープ空港まで車を15分走らせる。その後、カリフォルニア州内を無制限でフライトできる会員制の小型飛行機「Surf Air(サーフエア)」に搭乗しオークランドへ向かう。この飛行機にはカートさんのように8人ほどの通勤客が搭乗しており、彼らは月額の搭乗費を支払っている。カートさんの場合は月に2,300ドル(約26万円)だそうだ。なお、サーフエアの搭乗客らは事前に身元調査を受けているために、セキュリティチェックは素通りできる仕組みだ。

飛行機で約1時間半かけてオークランドに向かう間も、カートさんはパソコンを用いて仕事する。ロサンゼルスから約568km離れたオークランド空港に毎朝7時半ごろに到着し、別の車に乗り継いで32km離れた会社へ向かい8時半までには出勤。そして17時に退社し、交通渋滞に巻き込まれながらなんとか19時15分のフライトに乗り込んで21時頃ロサンゼルスの自宅へと帰宅するのだ。

責任ある会社創設者、そして家族の長として週に5日往復6時間の距離を行き来するカートさんの毎日は多忙を極めている。しかしカートさんは、最初の数か月こそ暖かく晴れた日が多いロサンゼルスと霧が多くひんやりとしたサンフランシスコの気候の差に戸惑ったようだが、遠方にある会社までの通勤をさほど苦痛には感じていないようだ。

「サンフランシスコには優れた才能を持った人たちが多いので、会社をこちらに移したのです。毎日出勤することで会社と直接関わることができますし、CTOとしても会社のニーズに対応できる存在でありたいという気持ちがあります。その一方で、ロサンゼルスに暮らす家族のそばにいてサポートしたいとも思っています。毎朝、一日の始まりにはワクワクしますよ。」

なお、長い時間をかけて通勤しているのはカートさんだけではない。米カリフォルニア州で昨年10月、大学の学費を貯めるため毎日5時間かけて徒歩通勤をしていた男性が、複数の警察官から新品の自転車をプレゼントされたことが話題になった。

画像は『BBC News 2017年7月13日付「The man who takes a plane to work every day」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)