藤井愛願が卒業し5人体制となるシングルをリリースしたFlower Notes

 5人組アイドルグループ・Flower Notes(フラワーノーツ)が19日に、2ndシングル「Let It Flow」をリリースする。昨年12月にコロムビア初のアイドルレーベルLabel The Garden(LTG)から「恋花」でメジャーデビューを果たした彼女たち。主にメインボーカルを担当していた藤井愛願が6月4日に卒業し、今作から5人で新たなスタート切った。「5人でやっていくことを受け止めて、得られたものは大きかった」と話すメンバー。今の心境を聞くとともに、これから目指すFlower Notesの目標や、アイドルとしての考え方の変化など話を聞いた。

「ここに居たんだ」という存在にしていきたい

高橋みお

――藤井愛願さんが卒業し、メンバーが6人から5人になりましたが、現在の心境は?

湊 帆洋 あいねってぃ。(藤井愛願)は、メインボーカルとして歌で私達を引っ張ってくれていた存在だったので、彼女が抜けるのは大きいと思っていました。でも、それによってひとり一人の歌に対する思いや、あいねってぃ。が残してくれたものを私達が引き継いでいけるように、歌の練習をしたりチームワークを大事にしたり、意見を言い合ったりと、色んな面で高め合えていると思います。卒業することに対しては残念だったのですが、残してくれたものが大きいし、魅力的だったので、Flower Notesを彼女が「ここに居たんだ」と振り返ってくれる様な存在にしていきたいと思います。

長澤佳歩 最初に聞いたときは「何で?」と思いました。メインボーカルだし、急にいなくなったのでFlower Notesのみんなが途方に暮れました。この先、どうしていいかわからなくて、私自身も受け入れるのに凄く時間がかかりました。でもメンバーと話し合って、「このままうつむいていたらいけないよね」と、今は5人が支え合って頑張っています。

――卒業のお話が出たのはいつでしょうか?

長澤佳歩 4月22日です。

湊 帆洋 前から少しお話はしていたのですが、正式に卒業ということを知ったのはその日でした。

長澤佳歩 その日から「Let It Flow」のリリースイベントが始まりまして。メンバーはみんな「どうしよう!」となっていました。

――葉月さんは5人になってどう感じましたか?

葉月ことみ 彼女のメインボーカルという部分に頼っていたと思いました。6人の頃から頼っているという自覚はありましたが、愛願が抜けてからこんなにも頼ってたということに改めて気付きました。抜けたという穴は大きくて、リリースイベントではその穴を塞ぐことに必死でした。立ち位置や歌割なども6人のものしかなかったので、その場での対応力が身に付きました。

――その環境で育つ部分もあったと。高橋さんは?

高橋みお 愛願はLTG(Label The Garden)を引っ張っていく存在だったと思うのですが、マイナスに捉えてはいけないなと思いました。5人でやっていくことを受け止めて、今ここまでやってきて、得られたものは大きかったと思います。

――LTGは今また人数が増えていますよね?

高橋みお そうですね。また夏にオーディションもするので、どんどん仲間が増えます。

木村咲彩 6人から5人で、たった一人の違いだけど凄く大きいです。偶数と奇数でグループとしてのバランスも違いますし。愛願とはずっと一緒にやってきたので、これからも頑張って行きたかったという気持ちがありました。目指す所はまだまだ先だし夢半ばなので、一人抜けたからといって立ち止まる訳にはいかない。みんなで気持ちを強く持ってやっています。

断固拒否します!

長澤佳歩

――前作「恋花」では体操服でのパフォーマンスもありましたね。

一同 (笑)

長澤佳歩 だいぶ鍛えられたよね(笑)。

――世代的にブルマを着用したのは初めて?

木村咲彩 ないですね!

湊 帆洋 初めてすぎて自分のパートを歌うことを忘れて、みんなと一緒に踊っていました。

――ここ最近では一番の体験でしたか?

長澤佳歩 衝撃的でした。

高橋みお もう、なかったことにしたいです…。

――またやることになったら?

高橋みお ブルマは断固拒否します!

湊 帆洋 前回は「チャートに入らなかったら」という公約で、今回は「15位以内に入ったら」という公約なので、ファンの方と一緒に夢を叶えるというか、プラスの方にしていきたいと私達は思いました。

――今回の公約内容は?

長澤佳歩 15位以内に入ったら“何か”のコスプレをやる。現時点ではコスプレの内容はまだ決めていないです。

――ちょっと怪しい雰囲気がしますね…。

木村咲彩 怪しいですよね(笑)。

――現在リリースイベントをおこなっていますが、15位以内行けそうな予感は?

長澤佳歩 15位以内に入ることが奇跡ですよね。リリース日は様々なアイドルさん、アーティストさんも発売するし強豪が多い日です。私達も波に乗っていかないと、という感じです。

湊 帆洋 前回の32位よりは上を目指したいです。

帆洋は心配性?

湊 帆洋

――今作の「Let It Flow」は元気のある楽曲ですね。歌詞に込められたメッセージは?

葉月ことみ 「ながれるままに、そのままで、無理に変えようとせずに、自然な花の姿で」というメッセージが込められています。私達のことを歌った、今のFlower Notesを表している歌です。

湊 帆洋 2曲目の「Stay Gold」は6人の頃からあった曲です。1stシングル「恋花」のリリース後に披露した曲で、それがカップリング曲に収録されました。

――それからずっと歌い続けているのですね。そういった意味ではレコーディングもスムーズだったのではないか、と思います。「Stay Gold」のレコーディングはいつ頃?

長澤佳歩 3月頃でした。

――今回は葉月さんがメインですね。今回メインで歌ってみていかがでした?

葉月ことみ 6人から5人になるときにプロデューサーさんに「メインの子が楽しそうだったら、そのグループも楽しそうに見えるし、その子が落ち込んでいたりしていたら、グループもそう見える」と言われて、私は何があろうと、とにかく笑顔でポジティブにいようと思いました。

長澤佳歩 そんなこと言われていたの?

高橋みお 初耳!

長澤佳歩 でも、ことちゃん(葉月ことみ)が落ち込んでいたら、私が励ますから大丈夫です! 最近はコンビとして動いています。私と、ことちゃんは“最強”コンビです!

葉月ことみ ファンのみんなは“最凶”って書きますが…。

長澤佳歩 ちょっとまだ色々と誤解があるようで(笑)。

――どっちもインパクトがありますが、“最凶”とは、何かやらかしたのですか?

高橋みお とにかくこの2人が集まると、うるさいです!(笑)

湊 帆洋 咲彩とよっち(長澤佳歩)と、ことが居れば賑やかです。

木村咲彩 私とよっちは芸人コンビです。

高橋みお 咲彩がお笑いに開花しまして。

――以前のインタビューでは、そういった印象はなかったです。

木村咲彩 だんだん開花してしまいまして。実は芸人スイッチを持っていたみたいで…。よっちが、みんなの扉を開いてくれました。率先してポジティブに変えてくれたりして。

高橋みお 私もポジティブで、「ポジティブ変換」という特技を最近習得中です。メンバーの誰かがマイナスな発言をしたら、それをポジティブに変換します。

――面白そうですね! ちょっと試しにお願いします。

長澤佳歩 では「ブサイク!」

高橋みお まあ、そういう顔の方もいますよね…みたいな。

――それポジティブですか?

長澤佳歩 言い方変えただけ(笑)。 だから、きっとまだ習得中ですね。

高橋みお いやいや、そう思うことによって気持ちが晴れていくわけです! 「私はこういう顔なんだ。素のままが良いよ」と。それが「Let It Flow」に繋がるわけです。「このままでいいんだよ」ということです。

長澤佳歩 無理矢理繋げましたね(笑)。

――でも、基本的にみなさんはポジティブですよね?

木村咲彩 そうですね。でも、帆洋は心配性なのかな?

湊 帆洋 そうです。心配なのでバッグの中に何でも入っています。

――ドラえもんのポケットみたいですね。

葉月ことみ 本当に四次元ポケットです。同じ物が何個も入っているし。ティッシュなんて1、2個あればいいのに5個くらい持っていて。

湊 帆洋 ティッシュってメンバーはよく使うのに、みんなちょっとしか持ってこないから。「湊、ティッシュ!」と言われるので、だからいつも10個くらい持っています(笑)。

高橋みお ゴミ袋も持っていて、メンバーがジュースを飲み終わったら「入れていいよ」と言って、さも当たり前のように持っています。

木村咲彩 「ハサミない?」と聞くと「持ってる!」という感じで、本当になんでも出てくる。

湊 帆洋 でも、最近はメンバーと居ると抜けてきてしまうところもあって、今までは一生懸命「持って行こう」と思っていたのですが、この間はリュック自体を忘れてしまって、手ぶらでライブに行ったりすることも結構あります。パジャマのまま行ってしまったり。

――パジャマのままですか?

湊 帆洋 この間はパジャマのままレコーディングしました(笑)。コテコテのパジャマではないのですが。何か忘れているな、と思ったらパジャマで。結構“あるある”だよね?

高橋みお パジャマで外は出ないよ(笑)。

――他のみなさんはそういった失敗談はありますか?

木村咲彩 新曲披露のときに、私のパートではない部分を堂々と歌ったり…。凄く“出しゃばり”みたいになってしまいました(笑)。

高橋みお 脚に湿布を貼ったまま、ステージに出たことがありました。衣装がブーツのときだったので、ギリギリまで貼っておこうと思ったのですが、そのまま出てしまいまして。ちょっとブーツからはみ出ていたみたいで、ファンの人に笑われました(笑)。

湊 帆洋 それが、面白過ぎて笑ってしまって歌えなくて、曲を一度止めるほどでした。

高橋みお なので、シップを剥がすためにステージから一回引っ込みました(笑)。

全国のみなさんに知ってもらうことが一番

木村咲彩

――「Lovin' you...」のようなR&Bテイストはアイドルの楽曲としては少ないと思います。この曲を聞いたときは、いかがでした?

長澤佳歩 キタコレ! みたいな感じでドストライクでした。

高橋みお こういう感じ大好きです。

湊 帆洋 いつもは好きな楽曲がバラバラなのですが、初めてメンバー全員が「好き」と意見が一致した楽曲でもあります。

――少し毛色が違うので、チャレンジの曲でもありそうですね。レコーディングは時間がかかりましたか?

長澤佳歩 時間かかりました。サビを交互に歌うのが難しかったです。1番ではほなみん(湊 帆洋)とペアなのですが、2番ではことちゃんとペアだったりして、合わせるのが大変でした。

――ペアの相手に寄せるのが大変?

長澤佳歩 ライブでも調和を意識しています。

湊 帆洋 この曲では私がけっこう歌わせてもらっています。

――ソロのパートがもらえるのが嬉しいと以前仰っていましたね。

湊 帆洋 そうなんです。歌は引っ張っていきたい、と思っているので軸となれるように頑張ろうと思っています。

――この曲は振り付け的には、どのような感じでしょうか?

湊 帆洋 R&Bなどの16ビート系で、細かいリズムを刻むダンスになっています。だから、ストレートに踊るよりも、身体のなかの表現力が大事。“大人っぽいFlower Notes”を見てもらえる振り付けになっています。よっちは色気をバンバン出しています!

長澤佳歩 アーティスト寄りな曲なので、色気を出すことにチャレンジしました。

湊 帆洋 表情がカッコいいし、表現力が一番です。是非ライブで確認してほしいです!

高橋みお 発売日はららぽーと豊洲のステージでやらせて頂くので是非。

――いずれは大きなステージに立ちたいですか? 東京ドームなど。

高橋みお 夢ですね。いつかみんなで立ちたいなと思います。

――Clef Leafが日本武道館に立ちたいと言っていました。Flower Notesは先輩として、まずどこにしましょう?

湊 帆洋 大きい会場というよりも、まずは全国のみなさんに知ってもらうことが一番かなと思っています。遠征に行ってもどこでもファンの方が居てくれるような。色んな所に行って、まずはFlower Notesを広めて、そこから大きくなっていければいいなと思っています。

――目標について皆さんとお話しすることも?

湊 帆洋 あまり、改まってそういう話はしないです。でも、咲彩と一緒にTHE COLLECTORSさんのライブを日本武道館に観に行ったときに「いつか立ちたいね」と話はしていました。

木村咲彩 そうです。本当に立ちたくて…自分達が立ったら、照明は何色がいいな、など妄想をしていました。だからみんなで武道館に行こう!

湊 帆洋 どんどん上にね。Zeppツアー、日本武道館、東京ドーム、と順序良く。日本武道館に行くまでにまずは全国のみなさんに知っていただかないと辿り着けませんので。

誰よりも高く飛ぼう

葉月ことみ

――「Let It Flow」のMVは、福島県で撮影したようですね? あれは廃墟のようでしたが?

高橋みお 今は使われていない建物をお借りして。

湊 帆洋 前回はストーリー仕立てで、今回はダンス、というテーマがあります。「流れるままに」なので、水がテーマになっています。水をはってもらったり、上から垂らしてもらったり、水の中で踊ったりもしています。

――濡れるのはしんどかったりしませんか?

湊 帆洋 それも楽しんでいました。水のかけ合いです。

――ハプニングはありませんでしたか?

高橋みお 湊がバシャバシャ歩くので、近くを通ると水がかかった。

湊 帆洋 本当?

葉月ことみ だからみんな「湊、歩かないで!」って(笑)。

湊 帆洋 そのときは靴底が剥がれてしまったりヒールが折れたりして、しょうがなかった…。

――靴が壊れたりすることは、頻繁にあるのですか?

高橋みお ないですね。湊だけです!

湊 帆洋 でも、こともバキバキ踊るので、ジャンプをして着地をした時の水しぶきはありましたよ。

葉月ことみ それは仕返しです(笑)。

――確かに葉月さんはMVではジャンプに印象はありました。

葉月ことみ 誰よりも高く飛ぼうと思いましたから(笑)。

裏の努力や苦労を見せないのがアイドルのカッコ良さ

Flower Notes

――LTGに入って1年が過ぎましたが、アイドルという存在に対して考え方が変わってきた点はありますか?

葉月ことみ 見ていたときは、全部が楽しくてキラキラしていて最高、という感じでした。自分がアイドルになってからは、楽しいこともたくさんあるけど、その分ステージに立つために裏で努力する部分や、苦戦することもたくさんあるということを知りました。

 逆に、そういうことがなければ、ステージ上で輝くことができないと思いました。この1年、裏での努力の仕方などを学ぶことができました。

木村咲彩 私はもともとアイドルが大好きで、ライブや握手会によく行ったりして元気をもらっていました。最近は大好きというか、「キラキラ頑張って結果を残していて凄いな」、「これくらい頑張っているんだろうな」など、仕事をするにあたっての目標のような感じで、アイドルを見るようになりました。“大好き”から“目標・憧れ・尊敬”という風に変わりました。

湊 帆洋 世の中にはたくさんのアイドルがいて、知名度も大事だなということがわかりました。そのなかでいかにFlower Notesが、どういうアイドルになるかということが重要ということに気がつきました。だからダンスやパフォーマンスも、「ここは魅せる」とか「ここは楽しむ」という感じに考えたり、MCでも笑いなどを考えたりするようになりました。

 みんなの思う「なりたいもの」が一つになってきて、Flower Notesというグループが、どういうアイドルになるのかが重要だということに気付きました。

――確かにグループとしての個性は重要ですよね。Flower Notesの最終形態としては、どのようなものを考えていますか?

湊 帆洋 パフォーマンス、表現力を大事にして、かつMCも楽しんでもらえて、オシャレもお笑いも、ですね。Instagramにも挑戦したり、そういうメンバーもいるので個々のお仕事も増えていったらいいなと思います。

――Flower Notesとしてだけではなく、ソロ活動も?

湊 帆洋 各々やりたいことも色々あると思うので、そこはみんなの意見を尊重してFlower Notesが大きくなっていくのが重要だと思っています。

長澤佳歩 本当にみんなが言ってくれた通りですね。この先、アイドルはお笑いもできないといけない、と思います。今は時代が私達に追い付いていないので。先取りです(笑)。

高橋みお ステージでは輝いていても、裏の努力や苦労を見せないのがアイドルの格好良さだと思っています。だからそういうアイドルに私もなれたらいいな、と思いますし、個々でも輝いて、5人集まったときにもっと大きなパワーを発揮できればいいなと思います。

 もっともっと大きなところを私達は目指しているので、それに向けて「Let It Flow」がそのひとつの道になればいいなと思います。

(取材・撮影=村上順一)

葉月ことみ 葉月ことみ 木村咲彩 木村咲彩 湊 帆洋 湊 帆洋 長澤佳歩
長澤佳歩 高橋みお 高橋みお Flower Notes