見た目の美しさだけでなく、知性や品格など内面も問われるミスコン、『ミス・ユニバース』と『ミス・ワールド』。

代表として選ばれた場合、慈善活動を始めとした、さまざまな社会貢献活動に参加することが求められます。

2017年のミス・南アフリカに選ばれたデミ・リーネルさんも、慈善活動としてヨハネスブルグにある孤児院を訪れました。

そこで撮影された写真に、世界中から批判が殺到しています。

問題は手元…?

問題となった写真は、デミさんと子どもたちが食事をしている様子をとらえた1枚。

「なぜ、あなたは手袋をしているの?」

彼女が写真を公開したところ、そんな批判が殺到したのです。

この孤児院は、親をなくした子どもだけでなく、HIVに感染している子どもたちも保護されています。

そのため、批判している人の間で「病気感染を恐れているんだ」「黒人と触れ合うのが嫌だから、手袋しているのでは」などといった疑念が生まれてしまったようです。

「差別だ」と彼女を批判する声に対して、デミさんはTwitterを通して釈明。動画の中で、こう訴えています。

衛生面を考慮して手袋をつけていた。ほかのスタッフも手袋を着用しており、差別的な意図はない。手袋をつけていたことで、誤解を招いてしまったのなら謝る。約300人の子どもたちが食事をすることができたと伝えたかっただけなのに、ちゃんと伝わらなくて悲しい。

また、一連の騒動を受け、彼女の味方にまわる人も多数出てきています。

彼女は、過去に手袋なしで黒人の子どもを抱っこしていたよ。差別するわけがない。この孤児院のスタッフだって、ひじまでの手袋をつけているだろ。食べ物を扱うのなら、手袋をつけるのは当たり前のこと。

南アフリカでは、1910年代以降からアパルトヘイトと呼ばれる差別政策がとられていました。

職業の選択や、政治運動、住む場所まで人種によって分けられ、有色人種の人々が長い間、虐げられていた暗い過去があります。

アパルトヘイトは1991年に法的に廃止されているものの、そうした歴史があるからこそ、デミさんが暮らす南アフリカでは、特に敏感に反応してしまう人が多くいたのでしょう。

いまだ世界中に残る、人種差別の問題。差別撤廃の動きは年々強まっているものの、まだまだ闇は深いと感じてしまう騒動です。

[文・構成/grape編集部]