フィリピン南部ミンダナオ島のコタバト州の町で、待ち伏せ攻撃を受けた大統領警備隊が乗っていた車両(2017年7月19日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島の幹線道路で19日、ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領の警護隊車列が待ち伏せ攻撃を受け、銃撃された隊員4人が負傷した。当局が明らかにした。18日に襲撃予告を出していた共産党系の反政府武装勢力の犯行とみられている。

 今回の攻撃で大統領警護隊の車両2台が銃撃を受けたが、ドゥテルテ氏は車列の車には乗っていなかった。

 政府はこの待ち伏せ攻撃について、4000人の勢力を擁するフィリピン共産党の軍事組織「新人民軍(NPA)」が行ったとの見方を示している。ドゥテルテ氏は、事件発生の数時間後、NPAとの和平協議を打ち切る姿勢もちらつかせた。

 ミンダナオ島の軍高官、ヒルベルト・ガペイ(Gilberto Gapay)准将は首都マニラ(Manila)でラジオ局DZBBに対し「(待ち伏せ攻撃は)全国の武装組織に対し、政府軍への攻勢を強めて戒厳令に反発しようと呼び掛けるものの一環だ」と述べた。

 ドゥテルテ氏はこの前日、マラウィ(Marawi)で政府軍と戦うイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系武装勢力を打倒するため、ミンダナオ島の戒厳令を12月まで延長することを承認するよう議会に求めていた。

 フィリピン軍によると、1968年に組織されたNPAはこれまでに3万人を殺害したとみられる。社会主義者を自称するドゥテルテ大統領の就任以来、NPAは政府との和平交渉を断続的に行っており、来月には正式な和平交渉を再開する予定になっていた。
【翻訳編集】AFPBB News