16日に北朝鮮の宣伝サイトに登場した女性=(わが民族同士TV=聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国のテレビ番組に出演したことのある北朝鮮脱出住民(脱北者)の女性が北朝鮮の宣伝サイトに登場した問題で、ソウル地方警察庁は19日、この女性の法律違反の有無や北朝鮮に戻った経緯を調べていると明らかにした。警察関係者は「この人物が韓国社会にどういう害を与えたのか、国にとって危険性があるのかを捜査している。国家保安法第6条の潜入・脱出罪に当たるかどうかを検討中だ」と伝えた。

 韓国の国家保安法第6条1項は、国の存立や安全、自由民主的な基本秩序を脅かすことを知りながら反国家団体の支配下にある地域から潜入したり、この地域へ脱出したりした者を10年以下の懲役刑に処すと規定している。ここで言う「反国家団体の支配下にある地域」とは北朝鮮を指す。
 警察は、女性の周辺にいた知人らへの聞き込みや女性の金融・通信関連記録の調査を進めている。一部が指摘する拉致の可能性なども念頭に、北朝鮮に戻った経緯を調べる。
 女性は北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会の宣伝サイト「わが民族同士」が16日に公開した映像にチョン・ヘソンという名前で登場、2014年1月に脱北し、今年6月に北朝鮮に戻り両親と暮らしていると説明した。韓国ではイム・ジヒョンという仮名で総合編成チャンネルの番組などに出演したと述べ、「(韓国の放送局の)言う通りに共和国(北朝鮮)を悪らつにけなした」と主張した。
 また「たくさん食べられ、お金もたくさん稼げるという幻想を抱いて南朝鮮(韓国)へ行き、稼ぐために酒場などをあちこち回ったが、お金に左右される南朝鮮では肉体的・精神的な苦痛ばかりがつきまとった」と韓国を非難した。
tnak51@yna.co.kr