「花火鑑賞士の資格を持っていても、権威や特典があるわけではありません。だから『そんな資格、意味がない』なんていう人もいますが、花火大会の面白さや素晴らしさを正しく伝える伝道師となり、さらに、楽しく鑑賞するための技術の向上を図る、という大事な目的があるのです」
 
こう語るのは、「花火鑑賞士」認定試験を行う「NPO法人大曲花火倶楽部」の最上谷友宏さん。毎年10月に行われる認定試験は、これまで14回実施され、約1,100人の花火観賞士を輩出している。次の質問は、秋田県大仙市で行われている「花火鑑定士」認定試験の問題の一例だ。
 
【Q1】「第90回全国花火競技大会で内閣総理大臣賞を受賞した業者は何県の何という花火業者でしょう」
 
【Q2】「新潟県には海・山・川の三大花火がありますが、海の花火の正式名称を答えよ」
 
【Q3】「花火の原料となる黒色火薬を3つ答えよ」
 
「資格者は『集いの会』やセミナーに参加することができます。資格を持っている人のなかには、花火を見ただけで花火師の名前がわかる人や、好きな花火師の追っかけをして、全国をまわっている人も。花火鑑賞士は、花火を愛していることの証しなのです」(最上谷さん)
 
ドーン、パラパラパラと夜空に響く音を聞いただけで、胸が高鳴ってしまうのは、いくつになっても変わらない。そんな、日本人の心をとらえて離さない花火のさらにツウを目指すなら、「花火鑑賞士」認定試験を受けてみてはいかが?
 
ちなみに、問題の答えはーー?
 
【A1】「茨城県の野村花火工業株式会社」
 
【A2】「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」
 
【A3】「硫黄・木炭・硝石」