「ジョホールバルの歓喜」を生み出した岡野雅行氏(写真:Getty Images)

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テレビ東京「マジか!その後の人生〜あの栄光を掴んだ21人 今を大追跡SP〜」(18日放送分)では、元サッカー日本代表・岡野雅行氏の現在を特集。“ジョホールバルの歓喜”で日本スポーツ史に残る名場面を生み出した同氏が、イラン戦のゴールや浦和レッズから戦力外になった時の様子を語った。

韋駄天と「野人」のニックネームで人気を博した岡野氏について、VTRで登場した福田正博氏や城彰二氏は「常識を遥かに超えるような飛びぬけたスピード。犬に追いかけられて犬よりも速かった」(福田氏)、「今まで見たことのないスタイル」と評した。

日本国中が固唾を呑んで見守った1997年11月のイラン戦では、延長戦から途中出場を果たし、劇的な決勝ゴールを決めるも、想像を絶する重圧もあり、再三のチャンスでゴールを外していた。

「あの時の会場の雰囲気とか怖かったですよ。初めて(代表の試合に)出されるわけですよ。しかも延長で。Vゴールで入れたら勝ち、入れられたら負け。その場面で『入れてこい』って言われて、それでシュートなんて打てないですって、怖くて」と苦笑いを浮かべた岡野氏は、「あの試合の時に自殺しようと思ってたし、それかマレーシアの国籍取ってマレーシア人になっているか。当時笑えなかったですから」と振り返った。

その試合で一躍時の人となった同氏だが、スター選手になったことで年俸が高騰。2008年に浦和レッズから戦力外を通告された時の心境については、「どうすればいいとか考える暇もない。(他の仕事は)できるはずもないと思ってたし、どうやってやればいいかもわかんない」と明かした。

その後、香港リーグを経てガイナーレ鳥取に加入した岡野氏は、41歳まで現役でプレー。現在はガイナーレ鳥取の最高責任者に就任している。「色んな人が手を差し伸べてくれてて、これはちょっと裏切って帰れないのが一番かな」という岡野氏は、資金的にも余裕がないクラブの運営を任され、デスクワークはもちろん、設営といった裏方の仕事も積極的にこなしている。

番組では、岡野氏が漁師の仕事を手伝っているシーンも紹介されたが、これも寄付金を集めるための一環で、漁師と一緒に働き、地元の漁業関係者から海産物を安く提供してもらい、寄付の御礼として配っているという。

「続けていれば必ず、答えは出てくる。というのを(サッカーで)学んだ」という岡野氏は、鳥取に骨を埋める覚悟で第2のフィールドを走り回っている。