サウジアラビアの首都リヤドを訪れ、地元女性と握手するメラニア・トランプ米大統領夫人(2017年5月21日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】超保守的な王国サウジアラビアでミニスカート姿の女性が歴史地区を歩く様子を映した動画が公開され、警察は18日、女性から事情を聴いていることを明らかにした。サウジでは女性は公の場では全身を覆う民族衣装の着用が義務づけられており、動画にはソーシャルメディアなどで議論が沸き起こっている。

 一連の動画は先週末、写真・動画の共有アプリ、スナップチャット(Snapchat)の「Model Khulood」というアカウントに投稿された。クロップトップにハイウエストのミニスカートの女性が、首都リヤド(Riyadh)郊外にあるウシャイカー(Ushaiqer)要塞を歩いたり、砂丘の砂で遊んだりし、カメラの方を向いて接写される場面もある。

 サウジでは、女性は公の場に出る際は体を包む黒い布アバヤを身に着け、髪も隠さなければならないが、動画の女性は長い髪もあらわにしている。

 動画はその後、動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)にも投稿されたほか、ツイッター(Twitter)でも拡散している。

 主要紙のSabqやオカズ(Okaz)を含む地元メディアは18日、リヤド警察の報道官の話として、女性の事情聴取が行われていると伝えた。女性は男性の後見人と共に歴史地区を訪れたことを認めたという。

 サウジアラビアの後見人制度では、女性が勉強や仕事、旅行をするには男性の親族、通常は父親か夫、兄弟の同伴や書面での許可が必要とされる。

 女性は動画は自分が投稿したのではなく、スナップチャットのアカウントも自分のものではないと話しているという。

 事件はすでに検察に送致されており、今後女性を起訴するか判断される。

 動画が投稿されると、中東やそれ以外の地域のソーシャルメディア上で、サウジアラビアでのジェンダーや権利などをめぐって白熱した議論が巻き起こった。

 多くの人は、サウジ当局が欧米人の女性に認めている特権を引き合いに、女性の行動を擁護している。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の妻のメラニア(Melania Trump)夫人や長女で大統領補佐官のイヴァンカ(Ivanka Trump)氏が5月にサウジを訪問した際も、髪は隠さなかった。

 一方で、憤りを示したり、この女性を支持した人たちをあざ笑ったりする人もいた。ツイッターには「裸の女性に男女共用の映画館、音楽とダンス、こんなものは開放的で無知な社会が求めるものだ。これが彼らにとっての進歩なんだ!」という書き込みがみられた。
【翻訳編集】AFPBB News