ロサンゼルスを拠点に、世界を飛び回るハリウッド女優の祐真キキさん。これまでに訪れた旅先の中で最も印象に残っている場所は?との質問に「タンザニア!」と、即答した彼女。ハリウッド女優を目指すきっかけになったという、ワイルドなバックパッカー旅行のエピソードについて伺いました。

アルバイトで貯めた150万円で1ヶ月のバックパッカー旅行

「世界が見たい!という理由だけで、20歳の時にアルバイトで150万円を貯金して、『地球の歩き方』片手にひとりバックパッカーでタンザニアへ1カ月の旅に出ました。日本からはカタールを経由して、飛行機で20時間ぐらいかかる場所です。最終目的地は首都のドドマではなく、そこからさらに飛行機で行ったザンジバル島。街から船も出ているのですが、月に一度ぐらい沈没するという話を聞いてさすがに諦めました(笑)」

全裸で夜の海に入ろうとするが...

「ザンジバル島の最大の魅力は何と言っても海!夜になると潮が引いて、周囲が遠浅になるんです。月の光で海が照らされて、一面に蛍のような光がぶわーって浮かび上がるんですよ!テンションも上がって全裸で海に入って行ったんですけど、まさかそんなに遠浅だとは思わなくて。漁師のおじさん達にバレそうになって、その時は焦りましたね(笑)。忘れられない絶景と思い出です」

旅先で初めて感じた無知の怖さ

「ザンジバル島で日本人が経営する宿があるのですが、そこにステイしながら自然保護区域となっているサファリにも行きました。360℃に広がるライオンキングの世界!素晴らしい光景に感動すると同時に、入場料を支払って観光でそこに訪れている自分の不甲斐なさ感じたんですよね。本来、ここには人間が立ち入るべき場所ではないんだろうなって。ザンジバル島の治安はあまり良くないんですけど、それも観光客が押し寄せたことによる結果。もともとはとても安全な場所だったのに、島にないものを身に付けたり持っていたりする観光客を、現地のほんの一部の人々が襲うようなことが起こり始めた。そういう状況を目の当たりにして、旅行へ行くとしても、まず下調べてしてから行動するべきだったと反省しました。無知って、本当に怖いなって」

人生を変えた出会いと抱いた決意

「私がタンザニアを訪れたのは、自分の将来にすごく悩んでいた時期。アフリカに行って人道支援をしたいのか、それとも日本で別の道を探すのか。考えてもわからないから、とりあえず行ってみようと思って旅に出ました。その時、偶然にも南スーダンで人道支援活動に携わっている、アメリカ人の男性に出会ったんです。彼と話して思ったのは、10年以上その組織で働いている優秀なエキスパートにも関わらず、その人ひとりが貢献できることは本当に限られているんだということ。活動自体は本当に素晴らしいことなんだけど、国の政治や絶対的な権力に変化が起きない限り、状況は改善されないんだと。私はそれを変えたい。変えるにはどうすればいいんだろうと考えて行き着いた答えが、アンジェリーナ・ジョニーのようになりたい!だったんです。その頃の思いは今も変わりません。女優としてもう少し知名度を上げられた時に、私に何ができるのかな?って、常に考えていますから」

日本にいたら想像もできないような経験ができるはず!

「後にも先にもこれ以上に印象に残る旅はないかもしれませんね。最近は治安も不安定だしおすすめはできないけれど、それでも興味のある人は勇気を振り絞って是非行ってみて欲しいな。日本にいたら想像もできないような経験ができるはずですよ!」