ナビアプリが「最短ルート」ではなく「最安全ルート」を提案?仏保険会社の斬新な交通事故防止キャンペーン

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カーナビで「最短ルート」を選ぶ設定にしていて、気がつけば運転が難しい道に進入、運悪く事故に……。そんな悲劇をなくすために保険会社が取り組んだ、過去の交通事故のデータをもとに安全なルートをすすめてくれるカーナビアプリキャンペーンの事例をご紹介します。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日に更新です。

●キャンペーン概要

 時期:2017年
 国名:フランス
 企業/ブランド:Groupama
 業種:保険会社

■「最短ルート」は事故のもと?

 フランスの大手保険会社・Groupamaが、交通事故防止を目的とした前代未聞のナビゲーションツール『The Safest Route(最も安全なルート)』を開発。最短ルートを検索する従来のカーナビと違い、最も安全性が高い“安全ルート”を教えてくれるという画期的なサービスを打ち出しました。

 国が保有する過去7年間、70万件もの交通事故に関するデータを活用することで実現したという本企画。サービスの利用方法は非常に簡単でまずは、特設サイトもしくはスマートフォンアプリで出発地と目的地をセットします。フランス国内であればどこでも設定することが可能です。

 検索が完了すると、緑と赤の2つのルートが表示されます。

 下記検索の場合、赤のルートは25分で目的地に到着するルート。最短ルートでありながら、過去には12件の交通事故が起きているルートです。

 それに対し、緑のルートは少し遠回りをしているため到着までに29分かかるものの、安全性の高いルート。たとえ急いでいても、やはり安全なルートがおすすめだといいます。

 この画期的なキャンペーンについて、約2,000軒の店舗に“安全ルート検索用の機械”を設置した他、バス停などで屋外広告も掲示しました。

 本施策はテレビなど様々なメディアに取り上げられた他、SNSでも大きな話題に。ルート検索数は350万回を超え、SNSのシェア数は22万5000件を記録。最終的に3,000万を超えるメディアインプレッションを獲得し、550万ユーロ(約6億8,000万円)相当のメディア露出を果たしました。

 一般的な啓蒙施策とは異なり、即トライしてみたくなる本施策。今後、交通事故が実際にどれくらい減るかも気になりますね。

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 記事転載元:AdGang

山田 健介(株式会社PR TIMES)[著]