渡辺直美主演のTBS火曜ドラマ『カンナさーん!』の第一話が7月18日に放送され、要潤が演じる夫・鈴木礼があまりにも“ゲスすぎる”と話題になっている。

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 同作は、深谷かほるの同名コミックを原作としたホームコメディ。雇われファッションデザイナーとして働く、パワフルで豪快、思い込んだら一直線の女・鈴木カンナが、夫・礼の不倫や理不尽な上司から降ってくる大量の仕事、姑・柳子の来襲、甘えん坊な4歳児の子育てなどの災難に見舞われながらも奮闘する模様を描く。

 渡辺直美にとって、プライムタイム連続ドラマ初主演作であり、しかも『逃げるは恥だが役に立つ』や『カルテット』、『あなたのことはそれほど』といったヒットドラマを立て続けに世に送り出しているTBSの火曜ドラマ枠ということで、放送前から注目を集めていた同作だが、第一話ではなによりも要潤演じる主人公の夫・鈴木礼のゲスっぷりが目を引いた。

 礼は、自ら立ち上げた会社で働く優秀なCGデザイナーでイケメンだが、浮気性のうえにマザコンという役どころ。川原瑛都が演じる息子・麗音の誕生日ということで、カンナはごちそうを作って夫の帰りを待っていたのだが、夜分遅くに帰ってきた夫からは酒の臭い。しかも、仕事がまだ残っているというので、カンナが後ろから覗いてみると、浮気相手と「さっき別れたばかりだけどもう会いたい」などと、メールでうつつを抜かしているではないか。ドラマ開始からわずか10分ほどで、礼のダメ夫ぶりが伝わる展開だ。

 礼のダメっぷりはこれだけではない。浮気相手へのプレゼントはしっかり買っているのに、息子の誕生日プレゼントは忘れるは、浮気を責められて「俺は恋という名の病気なんだ」と寝ぼけたセリフを吐くは、挙げ句の果てには、両親と一緒にカンナのもとへやってきて、謝るのかと思いきや、「あれは浮気じゃない、本気だ」と抜かす始末。そのうえ、義母まで一緒になって、「カンナさんにも悪いところがちょっとあったのかなって」と、責めるのだからたまらない。

 対するカンナは、本当によく頑張る。彼女だってまったく悩みがなく、いつも笑っていられるわけではない。夫の予想外の言葉に傷心した彼女は、同僚のちょっとした一言にヒステリーを起こしてしまったり、沈んだ様子で保育園にお迎えに行ったり。でも、愛する息子のために、笑顔でいようと奮闘するのだ。そして彼女は、同じ保育園の“パパ友”たちが企画した「パパフェス」なるイベントに、自ら参加することを決意する。

 そんなときに、礼はなにをしているか? 仕事相手であり、学生時代の元カノであり、浮気相手でもある女性(シシド・カフカ)の膝まくらに埋まり、「今日はどうするの、うちに泊まりにくる?」との誘いに、「いいかな?」と即答。

 SNSで視聴者の声を調べると、要潤の振り切れたゲス夫ぶりに「いい味が出ている」「こういう男いそう」と、その演技を評価する意見が一定数あがっているものの、一方で「要潤だから観ていられるけれど、こんなのが毎週続くなんて辛すぎる」「カンナさんがかわいそうすぎ」といった意見も目立つ。こうした賛否両論が巻き起こるあたり、W不倫の泥沼を描いた『あなたのことはそれほど』に通じるものがあり、さすがは火曜ドラマといったところか。

 次週、離婚を決意したカンナに、またしても悲劇が降り注ぐとのこと。礼たちのゲスっぷりに負けず、カンナには奮闘してほしいところだ。(松下博夫)