一時はJリーグ2部東京ヴェルディへの移籍の可能性も注目された元イタリア代表のフランチェスコ・トッティは、ローマの幹部となることを公言した。これにより、1993年にデビューしたトッティは、25シーズンにわたる現役生活に終止符を打ち、スパイクを脱ぐことが決まった。

ローマ一筋を貫いたトッティの現役ラストゲームとなったのは、5月28日に行われた昨季のセリエA最終節、本拠地オリンピコでのジェノア戦だ。試合後、世界中のサッカーファンを涙させた感動的なセレモニーはまだ記憶に新しい。

そのセレモニーの途中で、トッティが「ラストボール」をローマサポーターが陣取るクルヴァ・スッド(南側ゴール裏スタンド)に蹴りこんだのを覚えているだろうか。「MI MANCHERAI(君のことが恋しくなるだろう)」とペンで記した、ローマのユニフォームで蹴った最後のボールだ。

ボールを蹴る前のトッティのせつない表情が涙を誘ったこの場面は、ローマのサポーターなら決して忘れられないシーンだ。だがクラブは、レジェンドとなったトッティをさらなる「高み」へと連れていきたいと望んでいるのかもしれない。

18日、ローマは公式ツイッターで「クルヴァへのボールの次は、背番号10のユニフォームを宇宙に、なんてどうだろう?」とツイート。トッティ本人、そしてローマ近郊を拠点とする航空宇宙関連会社アヴィオに向け、トッティのユニフォームを宇宙に“打ち上げ”ないかと提案したのだ。


これを受け、トッティはすぐに反応。「オレはいいよ!打ち上げに向けて準備!」とツイートし、10番のユニフォームにサインをした動画を投稿している。


もちろん、アヴィオ社も乗り遅れていない。トッティのツイートを受け、「ではウチが考えましょうか?」と、「背番号10打ち上げ計画」に参加する意向を表明した。


果たして、トッティのユニフォームは宇宙へと旅立つのか。永遠の「ローマの王子」は、現役を退いてもファンに夢を見させてくれる。