ウクライナ東部ドネツク中心部で、「ドネツク人民共和国」に関する大規模な集会に参加した人びと(2017年5月11日撮影、資料写真)。 (c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ウクライナ東部で同国政府軍と戦闘を続ける親ロシア派反政府勢力は18日、新しい「国家」の樹立を宣言した。ウクライナの代わりとなる役割を担い、支配地域内に首都も置くという。ただ、実際の国家として機能する可能性はほとんどないとみられている。

 今回唐突に提起された新国家は住民投票後に建国され、国名は帝政ロシア期に現在のウクライナの国土の大部分を指した呼び名「マロロシア(Malorossiya、小ロシアの意)」になるという。

 親ロシア派勢力を率いるアレクサンドル・ザハルチェンコ(Alexander Zakharchenko)氏が示した「憲法」には、ウクライナからの独立を一方的に宣言した「ドネツク人民共和国(Donetsk People's Republic)」と「ルガンスク人民共和国(Lugansk People's Republic)」といった地域の代表が「ウクライナの後継となる新国家の樹立を宣言すること」に同意したと記されている。

 また親ロシア派の通信社が公開した「憲法」によると、反政府勢力の拠点となっているドネツク(Donetsk)が首都となる予定で、ウクライナの現首都キエフ(Kiev)は「歴史的および文化的中心地」という地位へと格下げされるという。

 ただ、この国家樹立宣言はキエフを拠点とする親欧州派からは一笑に付されるものとみられている。ウクライナ東部は2014年から内戦が続いており、これまでにおよそ1万人が犠牲となっている。
【翻訳編集】AFPBB News