傑作「ゆきゆきて、神軍」公開30年記念上映

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天皇の戦争責任に迫る過激なアナーキスト・奥崎謙三を追ったドキュメンタリー映画の傑作「ゆきゆきて、神軍」が、公開30年を記念して、連日ゲストを招いてのトークイベント付き上映を開催することが決定した。上映期間は8月12日から18日まで、アップリンク渋谷にて。

「ゆきゆきて、神軍」は、1987年8月1日に東京・渋谷のユーロスペースで封切られ、日本映画界が震撼した衝撃のドキュメンタリー。この年の8月から翌年3月まで26週間の記録的な大ロングランとなり、5万3000人を動員した。同劇場の興行成績ナンバーワンで、今もなおその記録は破られていない。

己れをたった一人の“神軍平等兵”と名乗る奥崎謙三の奇矯さと、その奥崎を執拗に迫る原一男(監督)の過激さが相まって、作品の評判が広がり、単館公開から全国50か所で公開されることに。現在では当たり前になった「映画館でドキュメンタリー映画を観る」というパイオニア的な作品となった。

また、ベルリン国際映画祭カリガリ映画賞や日本映画監督協会新人賞など、その年の映画賞を独占。「ボウリング・フォー・コロンバイン」などで知られるマイケル・ムーア監督など、世界中の映画人にも影響を与えた作品だ。

今回は、公開30年を記念して、世間の目も気にせず、我が道を貫いた奥崎謙三が問い続けた戦争責任、権力やタブーに抗って生きていくことを改めて考える上映イベントという形で開催。原監督からオファーしたゲスト、そして一般からのリクエストで決まったゲストを交えて、とことん語り尽くしていく。

☆原一男監督 コメント

今年5月、毎日新聞で「『ゆきゆきて、神軍』いま上映できるか 公開30年、原一男監督に聞く」という記事を書いて頂き、これは挑戦状だと受け止めた私(たち)は、なんとかこの夏、上映できないものか?とその可能性を探ってきました。最大の課題は、上映する劇場が見つかるかどうか、でした。

それが見つかったのだ。「ウチでやりますよ」と名乗り上げて頂いた。東京・渋谷のアップリンク!ありがたい! 「神軍」ファン、奥崎謙三ファンは元より、平成という時代の今、戦後民主主義の破壊が迫っていることに危機感を抱いている人たちに呼びかけたいのです。

「神軍」をダシにして、その危機感について、深く考えてみませんか? 「神軍」の初上映から30年が経ちます。「神軍」は昭和に発表された作品ですが、昭和から平成へと時代が移ったことで何が変わったのか? 何を失おうとしているか?

私は、作品を発表した時よりも今の方が、奥崎謙三さんが込めたメッセージについて、より深く、色々と考えています。上映だけでなく、考えるきっかけとしてゲストを招きたいと考えています。60分ほど、じっくりお話して頂きたいのです。

上映期間を1週間頂きましたので、毎日、お一人をお招きします。実は、この企画を実現したいと考えたときに、ツイートで茂木健一郎さんに、ゲストとしてお出で頂くことに、既にOKを頂いています。

上映まで1ヶ月、あと6人のゲストを急いで決めなければなりません。即、出演交渉を始めます。そこで皆さんに提案があります。ゲストの候補をあげてくれませんか? 皆さんの推薦の多い人から交渉をしてみますので。その交渉の模様は、ネットでお知らせしますから。上映の時間などの情報は追ってお知らせいたします。