カラフルな色で楽しませてくれるパプリカは、サラダに添えれば見た目がパッと華やかになります。しかし添え物としてだけではもったいない、高い栄養価を誇るパプリカは、ぜひ毎日の食卓に取り入れていきたい野菜です。

パプリカとピーマンの違いって?

赤や黄色、緑、オレンジといった鮮やかな色が特徴のパプリカ。日本ではあまり見かけませんが、白や紫、茶色のパプリカもあります。パプリカと同類の野菜にピーマンがあります。しかしその区別ははっきりせず曖昧です。一般的には、リンゴのようにぷくっと膨らんだものをパプリカと呼び、小さくて細長い緑色のものをピーマンと呼んでいます。

ビタミンCが豊富なパプリカ

パプリカが世界的に広まったのは、20世紀に入ってからなんです。ハンガリー人のスザント・ゲオルギー博士が、パプリカには柑橘類に勝るビタミンCが含まれていることを発見したことで、有名になりました。博士はビタミンCに関する研究で、1937年にノーベル賞を受賞しています。パプリカは色によって含まれる栄養素とその量が異なりますが、ビタミンCが豊富な赤いパプリカには、ピーマンの2倍以上のビタミンCが含まれています。赤いパプリカは3分の1ほどの量で、1日に必要なビタミンCを摂ることができます。しかもパプリカのビタミンCは加熱しても壊れにくいのがポイント。だからどんな調理法でもしっかりビタミンCが補給できるんです。

ビタミンCには免疫力を高める働き、そして美白効果もあり、夏の紫外線が強い時期には、パプリカでビタミンCを摂取するのがおすすめです。それからパプリカに含まれるカプサンチンも、注目したい成分の一つ。カプサンチンはカロテノイドの一種で、パプリカの色を与える色素でもあります。強い抗酸化作用をもつカプサンチンには、活性酸素による体の酸化を抑える働きがあります。抗酸化作用で老化を防ぎ、また悪玉コレステロールを抑えるため、生活習慣病を予防する効果も期待できます。

パプリカで作る調味料「マッサ」

パプリカは生で食べても良し、焼いても美味しく食べられ、使い勝手の良い野菜です。肉厚で甘みのあるパプリカは、ピクルスにしても美味しく、料理に添えれば色どりがよくなります。それから密かな人気を集めているのは、パプリカを塩漬けにして作る「マッサ」という調味料。マッサは正しくは「マッサ デ ピメンタォン」といい、ポルトガルで使われる伝統調味料です。パプリカを塩漬けするだけなので家でも簡単に作れます。塩麹のように使える旨味調味料として、様々な料理にコクを加えてくれる便利品、しかも栄養も一緒に摂れてしまう優れものです。

パプリカは少々値段が高めなのが残念ですが、まとめて手に入った時には、一度マッサ作りにも挑戦してみてはいかがでしょうか。


writer:Akina