山下智久と新垣結衣、ついに恋愛関係に? 『コード・ブルー』第1話で描かれた“願い”とは

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 「どんなに願ったところで、叶わないことがある」。ドラマ『コード・ブルー〜ドクターヘリ緊急救命〜』(フジテレビ系/以下、『コード・ブルー』)の3rd season第1話が、7月17日に放送された。同ドラマは、2008年7月に日本で初めてドクターヘリをテーマに取り上げた同名医療ドラマの続編。3作目となる今回は、ドクターヘリの専門研修を終えて一人前に成長し、仕事もプライベートも自分の人生と向き合い始める年代に達した、藍沢耕作(山下智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田恵梨香)、藤川一男(浅利陽介)、そしてフライトナースの冴島はるか(比嘉愛未)が、新たにフライトドクター(ナース)を目指すフェロー(ナース)たちを教える立場になり、彼らへの指導を通じてさらに成長していく模様を描く。

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 9年前に耳にしていた馴染みの音楽とともに、“Doctor Heli”と機体に描かれたヘリコプターが上空を横切って行く。懐かしさすら覚える藍沢の背中。振り向いた彼はどこか9年前よりも凛々しく勇ましい。抑揚のない声で、「七夕の短冊、子どもの頃は素直に願いを書いた。けれど、大人になると書かなくなる。なぜだろう」という藍沢のナレーションが始まる。そして、「どんなに願ったところで、叶わないことがあると知ってしまったからだろうか」と続くのだった。冒頭1分30秒ですでに我々視聴者は『コード・ブルー』が帰ってきた! と実感する。同時に、第1話のテーマが“願い”であることを知るのだ。

 私たちは大人に成長するにつれ、“現実”を理解していく。叶う願いと叶わない願いが存在することを知り、叶わない願いに対する諦めを知るのだ。第1話の冒頭では、そんな“叶わない願い”が象徴されていたように思う。“戦力”になって欲しいと願っても全く役に立たないフェローや、人手不足が露呈している救命に、もっと“タフに患者に向き合える医者”が欲しいと願っても一向に増えない現状、救命に残って欲しいと願っても去っていってしまうフライトドクターの三井環奈(りょう)、救命に運ばれてきた患者を助けたいと願い、必死に治療に励んでも消えていく命。そして、橘啓輔(椎名桔平)はじめ白石、緋山、藤川らが、今や有能な脳外科医として脳外科で活躍する藍沢に、「(救命に)戻ってこないか?」と願うも、コンサルとしてならいつでも行くが、「救命に戻るつもりはありません」とキッパリ断られる……。

 そんな中、「かずさ七夕まつりで山車が横転。民家に突っ込みました」とドクターヘリ要請の電話がかかってくる。混乱する現場の空気に飲まれ、動揺するフェローたち。そんなフェローたちにイライラしながらも自分たちの仕事を全うする白石、緋山、藤川、冴島。だが、そこで民家の壁と山車の間に挟まり、意識がない8歳児・橋爪悠斗が発見される。圧倒的な人手不足と救助に要する膨大な時間、患者の容態悪化などから、ひとりでは厳しい状況に陥る白石。そこで藍沢がまだ病院に残っていることを願い、電話をかけて助けを求めるのだった。

 藍沢が施した治療により、一命を取り留めた悠斗。病院に搬送された後、父親が様子を見に訪れる。至る所に包帯が巻かれ、ベットに横たわる悠斗の変わり果てた姿をみて、ひどく動揺する父親。悠斗との約束を破って仕事に行ってしまったことを後悔する。そんな父親に椅子を差し出し、「いてあげてください。目が覚めたとき、ひとりじゃ不安だろうから」と声をかける藍沢。さらに、仕事が忙しく、悠斗と一緒にいてあげることができないため、寂しい思いをさせているんじゃないかと自身を攻める父親に、「そんなことないんじゃないでしょうか」と悠斗が手に握り締めていた短冊を差し出すのだった。

 そこには、【おとうさんみたいな 駅長さんになりたい ゆうと】という願いが。それを見た父親は涙を流しながら、「バカだな……。いつも言ってるのに。俺はまだ駅員だよ」と優しく口にする。そんな父親に藍沢は「目が覚めたら教えてあげてください」と無表情ながら思いやりの言葉をかけるのだった。緋山は藍沢のことを「患者の脳みそしか興味ない男」「藍沢ってホント自分ばっか」と話していたが、実際は誰よりも優しい。感情をあまり表に出せないだけで、不器用なのだ。脳外科のライバル新海広紀(安藤政信)に「お前も案外、人がいいよな。古巣の頼みは絶対に断らない」と言われていたように、今もなおかつての仲間を支え続けている。脳外科で救命を蔑むような発言が出ると何気なく話題を変え、「白石、指揮官になれ」と背中を押したり、「午前中だけでホットライン5件はきついな」と気遣ったり、至るところで藍沢のちょっとした優しさが垣間見える。

 そして、そんな優しい藍沢だからこそ、自分の願いと仲間の願いの狭間で悩んでいた。脳外科で世界屈指の症例数と医療水準を持つトロント大にレジデントとして行きたいと強く願う一方で、“想像以上にヤバい、今の救命”を手伝って欲しいと願う仲間の想いに答えたいという思いもある。そこで藍沢は白石に「お前ならどうする?」と尋ねるのだった。その問いに「どっちでもいいと思う。脳外科でも救命でも、藍沢先生がメスを握ってさえいてくれれば。だって、どこにいたって、あなたは絶対、命から逃げない」とまっすぐな眼差しで答える白石。その言葉をきっかけに、藍沢は救命に戻ることを決意する。

 最後に、お馴染みの“エレベーター”のシーンで、白石に「どうして救命に戻ったの?」と聞かれた藍沢は、一通り理由を説明した後、「それに、救命にはお前がいる」と呟く。そして、「お前は面白い」と意味深な発言を残してエレベーターを後にするのだった。藍沢が「面白い」と興味を持つことは、これまでに難しい症例や手術など、医学に関することばかり。そのため、否応無しに白石と恋愛に発展していくのでは? と期待してしまう。これから、藍沢と白石はじめ、救命の仲間たちの関係性はどう変化していくのだろうか。また、短冊に書いてあった【黒田先生の救命を超える救命を作る 絶対やる! わたしたちで!!】と言う願いを、救命の仲間たちとともに叶える日を見届けたい。(戸塚安友奈)