注目されていた本田圭佑の新天地が、メキシコのパチューカに決まった。

 

昨シーズン限りでACミランを退団した本田。31歳のMFはヴァイッド・ハリルホジッチ率いる日本代表において欠かせない戦力であり、ワールドカップ1年前のタイミングでの選択は代表チームにとっても重要だ。

 

彼の移籍先となったパチューカは、メキシコ最古のサッカークラブで、「北中米のUEFAチャンピオンズリーグ」であるCONCACAFチャンピオンズリーグの現王者。2002年の初優勝以降、通算5度の同大会制覇でクラブワールドカップに何度も出場しているため、チーム名はそれなりに認知されているかもしれない。ただ、メキシコの国内リーグに関してはあまり知られていないはず! ということで、本稿ではメキシコ1部リーグ「リーガMX」について簡単に紹介したい。

 

21世紀にもっとも成功している強豪のひとつ

リーガMXは現在、秋・春(前期と後期)の2ステージ制で開催。18クラブが半年ごとに1回戦総当たり+プレーオフを戦い、優勝チームを決めるシステムである。つまり、1年間に2つのチャンピオンが生まれることになる。

 

国内リーグの優勝回数は、日本でもお馴染みのクラブ・アメリカやチバス・グアダラハラがともに12回で最多。本田が加入したパチューカは6回で7位だが、優勝はすべて1999年以降であり、近年は毎シーズン優勝候補の一角に挙げられる強豪だ。どのクラブも一定以上の資金を有し、同じスペイン語圏の中南米から、有望なタレントをかき集めている。そのため戦力は均衡しており、また、短期間のリーグであることから、どこが優勝してもおかしくない群雄割拠のリーグといえるだろう。

 

同じ北中米カリブ海地域では、アメリカのMLS(メジャーリーグサッカー)が昨今ではたびたび話題になっている。しかし、CONCACAFチャンピオンズリーグ(旧チャンピオンズカップ)の優勝回数は見ると、33回で圧倒的1位のメキシコに対し、アメリカはわずか2回。これはコスタリカやエルサルバドルよりも少なく、リーグのレベルに明確な差があるのが現状だ。

 

メキシコの国内リーグはネームバリューこそMLSに及ばないものの、CONCACAFでは圧倒的な強さを持ち、その平均レベルは南米勢と同等、全体の資金力を考えればそれ以上といっても差し支えないハイレベルなリーグ。そして、パチューカはそのなかでも「21世紀に入ってもっとも成功を収めているクラブ」のひとつなのだ。

 

リーガMXは、今週末の7月21日に新シーズンの「Apertura 2017」が開幕。本田の新天地でのプレーを一刻も早く見てみたいところだ。ちなみに、日本人で初めて同国のプロサッカー選手となったのは百瀬俊介。本田が加入したパチューカには、元U-23日本代表FW福田健二が在籍した。また、現在J2のFC岐阜でプレーする小野悠斗は同2部リーグでプレーした経験を持っている。