著名人にとって、SNSを使って自ら情報発信することは今やあたりまえのことになり、活動をする上で大きな要素の一つになっている。その一方、著名人の"炎上"は国内外で後を絶たない。

 韓国のある女性タレントがSNS上にアップした一枚の写真。梅の木の下でポーズを取っている女性の右手には梅の小枝が握られていた。しかし、この写真を見たネットユーザーたちからは「樹齢100年の梅の木を折ったのか」「立ち入り禁止の場所でしょ?」などと非難の声が上がり、所属事務所は、手に持った枝に関しては撮影の小道具だが、立ち入り禁止の場所に入ったことは認めるとして謝罪することになった。

 また、去年10月、普段から高価な宝石や高級車、豪遊の様子をSNSに公開していたアメリカのセレブ、キム・カーダシアンはフランスのパリを訪れた際、滞在中のホテルで銃を持った強盗に襲われた。彼女自身にけがはなかったが、指輪などの宝石類が奪われ、その被害額は10億円以上にのぼった。犯人は2年にわたって彼女のSNSを追跡し、犯行に及んだのという。

 有名人が日常生活を気軽にSNSに投稿してしまうことに伴うリスクを、AbemaTV『AbemaPrime』が検証した。

 かつて、テレビ番組で自宅の家賃と、そこから見える景色を明かした事で居住エリアを特定され、襲撃予告を受けたウーマンラッシュアワーの村本大輔。

 SNSの調査に定評のある探偵社スプラッシュジャパン代表の今野裕幸氏は、村本がTwitterに投稿した海鮮丼とラーメンが写っている写真に注目。「ラーメンの丼と具材。Googleの画像検索を使って調べたところ、店を特定することができた」と話す。また、お店のテラス席で食事をしている写真では特徴的なバッグに着目、「我々が調査をする時に重要視するのは手荷物だったり、靴だったりする。洋服は着替えられるため調査対象者の雰囲気がわかりづらいが、このカバンは特徴的。よく行くお店や場所がわかっていると、『あ、来たな』となってしまう」と指摘する。

 今野氏は「嫌がらせ関係の場合、嫌がらせをしている人間もSNSを利用している。犯人を特定するのに、使っている最寄り駅やよく行くスーパー、自宅がどこにあるのかを調べていくのはよくある話」と、村本に注意を促した。

 続いて今野氏は池澤あやかのTwitter投稿を検証。気になったというのが、ライブコンサートのチケットの写真だ。今野氏は座席番号が写ってしまっていることを問題視、「チケットの転売サイトなどで、ファンの人が購入しようと思えばできてしまう。座席番号が分かっていれば会場での居場所も確認できてしまう」と指摘。さらに、サングラスをかけて自撮りした写真についても、レンズに写り込んだ物や人物、場所が特定されてしまうと警鐘を鳴らした。

 SNS投稿による情報漏えいやリスクをどうすれば防ぐことができるのか。地下アイドルたちの工夫が一つのヒントになるかもしれない。

 アイドルと社長業を両立する、里咲りささんは「収録や撮影、スタジオ終わりなどですぐに"終わったよー"と呟かない。2時間以上は空ける」「友達をご飯に行った時の写真をアップする時は、友達に配慮して翌日以降にする」と、日頃から投稿で注意している点を明かす。

 歯に衣きせぬ発言でも人気を博す、絵恋さんも「天気や地震の話をしない」「プライベートでしかしない服装の自撮りは載せない」「面白い出来事があっても近所だったらツイートしない」などの注意点を教えてくれた。

 「私の場合調査に使う側なので、本当はどんどんSNSをやってもらった方が良いと思う」と笑って話す今野氏は。「ただ、身の回りの人を不幸にしてしまうこともあるので使い方には注意が必要かなと思う」と話した。

 SNSの投稿をきっかけにトラブルに巻き込まれるのは、有名人に限ったことではない。

 ある女子高生は日常をツイッターに投稿していたことで、ストーカーに行動パターンを把握され被害に遭った。たとえ匿名で自分の顔が写っていなくても、投稿時間や写っている建物など得られる情報はたくさんある。さらにそこから個人が特定されてしまうことも少なくない。しかも特定される個人情報は、本名はもとより、出身地、学校・勤務先、交際相手や家族と多岐にわたる。SNSの危険は想像をはるかに超え、自分だけでなく家族など大事な人まで狂わせてしまうことになりかねない。

 使い方一つでトラブルに巻き込まれる可能性のあるSNS。正しい使い方とリテラシーが求められている。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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