テニス、ウィンブルドン選手権、男子シングルス決勝。リターンを打つロジャー・フェデラー(2017年7月16日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)で男子シングルス歴代単独1位となる通算8回目の優勝を果たして勢いに乗るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は17日、30歳を超えても頂点を極めるベテラン選手としてラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とともに先頭に立つ中で、40歳までプレーする可能性を示唆してライバルをけん制した。

 16日に行われたウィンブルドンの決勝で故障を抱えていたマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に快勝し、オープン化以降の最年長優勝者となったフェデラーは、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club、AELTC)で2012年大会以来のタイトルを獲得し、通算7勝で肩を並べていたピート・サンプラス(Pete Sampras、米国)氏の記録を抜いた。

 キャリア29回目の四大大会(グランドスラム)決勝でメジャー通算19勝を飾ったフェデラーは、36回目の誕生日を3週間後に控え、40歳になっても大会に出場できることを確信しており、「体が健康で何も問題なければ、そのつもりだ」と語った。

 2003年大会で初めてウィンブルドンを制したフェデラーにとって、息の長い選手としての自信につながったのは、2016年大会の準決勝でミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)に敗れて以降、自身のツアースケジュールを大幅に変更したことだった。

 故障した膝を休めるため、リオデジャネイロ五輪と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)を見送って2016年シーズンを終了した結果、フェデラーは今年1月の世界ランキングで2000年以降では自己ワーストの17位まで後退した。

 しかし、全盛期の実力を取り戻したフェデラーは、復帰戦となった全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)で通算5回目のタイトル獲得に成功すると、マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2017)とマイアミ・オープン(Miami Open 2017)では2大会連続優勝を果たし、長期離脱のギャンブルが報われた形となった。

 フェデラーはまた、完全復活を果たしたナダルが全仏オープンテニス(French Open 2017)で圧倒的な強さをみせつけると予想して、クレーコート大会の出場を回避。そしてグラス(芝)コートシーズンに復帰を果たすと、ゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2017)で9回目の優勝を飾ったのに続き、ウィンブルドンでも順当に勝ち進んで歴史に名を刻んだ。

 1セットも落とさずにウィンブルドンを制し、1976年のビョルン・ボルグ(Bjorn Borg、スウェーデン)氏以来の快挙を果たしたフェデラーは、これまで7大会のみに出場している2017年シーズンの通算戦績が31勝2敗となっている。

 今後も出場するのは限られた大会になるとみられているフェデラーは、2008年以来となるキャリア6回目の全米オープン制覇を目指し、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)を欠場してウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)で調整することを示唆した。

 常に周囲と相談してから物事を決断しているフェデラーは、2016年に半年間の休養を決心したときのことを振り返り、「自分が再びメジャー大会で勝てるかどうか、チーム全員に真剣に質問したんだ」と話した。

「彼らからの答えは、基本的にいつも同じなんだ。100パーセント体調が万全であり、十分に調整してプレーすることを熱望していれば何事も可能だと」

「その姿勢を貫いていれば、みんな大丈夫だと確信していた。自分も彼らを信じていたし、同様の意見だった。あの半年間の休養は、自分への再評価と100パーセントの体調回復に必要なことだったんだ」
【翻訳編集】AFPBB News