中国製造業は今、変革の時を迎えている。中国政府は製造業の高度化を2025年までに実現する方針を打ち出しているほか、中国の消費者は生活の質を高めてくれる製品を求め始めているうえ、日本製品など海外製品の「質」を知るようになった。(イメージ写真提供:(C)ivan23g/123RF)

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 中国製造業は今、変革の時を迎えている。中国政府は製造業の高度化を2025年までに実現する方針を打ち出しているほか、中国の消費者は生活の質を高めてくれる製品を求め始めているうえ、日本製品など海外製品の「質」を知るようになった。
 
 中国メディアの捜狐はこのほど、中国の消費者はもはや「低価格の製品」を求めておらず、日本で見られた爆買いからも分かるとおり、「高品質の製品」を求めていると伝える一方、中国国内は生産能力が過剰であるため、「企業は大量生産を背景とした薄利多売で生き残りを図らざるを得ない状況」だと指摘、中国製造業にとって今後、恐るべきは「価格競争」に陥る危険性であると伝えた。
 
 記事は、中国では2016年から17年にかけて、工場の閉鎖や企業の倒産、給与の不払いといったニュースが社会を騒がせたと紹介する一方、17年下半期から将来にかけて警戒すべきは「消費者のニーズを把握せぬまま、メーカー同士が価格競争に陥って、共倒れになること」だと指摘した。
 
 続けて、中国人が渡航先の国で多額の消費をし、贅沢品を購入していることは「中国人の消費に変化が生じ、中国では中間層が拡大しているが、中国企業の製品ではニーズが満たされていないことを示す」と伝える一方、中国企業が製品の質を高めずにいることは「中国企業は中国市場を失ってしまう可能性があることを意味する」と指摘した。
 
 さらに、中国の多くの企業は「消費者のニーズとのズレがある低価格で低品質の製品」を販売しているのが現状であり、製品が売れなくなればさらに価格を引き下げて販売するという悪循環に陥る恐れがあると指摘。価格競争が起きれば研究開発に投じる予算も確保できずに競争力を失うだけだと伝えた。
 
 一方で記事は、スマホなどの分野で一部の中国企業が大きな成功を収めることができているのは、製品の質を高める努力を継続して行い、巨額の資金を研究開発に投じてきたためであると指摘し、中国の製造業は今後、価格が安ければ売れるという考えを改める必要があると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)ivan23g/123RF)