山鉾巡行観覧マップ/祇園祭

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毎年行われる祇園祭の中でも人気の山鉾巡行。関西W編集部では、昨年7月17日(日)に山鉾巡行をリサーチ。2班に分かれて巡行の観覧術を調査しました。アクティブ派とゆっくり派、それぞれ効率よく見る方法をレポートします!<※情報は関西ウォーカー(2017年7月4日発売号)より>

【写真を見る】京都市役所前の様子。辻廻しを見るのは諦めて新町通へ移動するのが得策/祇園祭

【アクティブ派】一番の目的は注連縄切りを見ること!でも辻廻しも、新町通の巡行も見たい、という欲張り派。人気の長刀鉾と一緒に山鉾巡行コースを歩いて追いかけました。

【ゆっくり派】とにかく山鉾巡行一番の見せ場である辻廻しを見ることを目標に行動。そのあとは、なるべく歩き回らずに、見るべきポイントだけを押さえたい。

山鉾巡行観覧マップ。

■ 【アクティブ派】注連縄切りを見たあと先頭の長力鉾を追う!

<7時45分>阪急烏丸駅【A】

駅にいる人はまばら、混雑なし。お目当ての注連縄切りを見る前に、出発前の山鉾を見て回るため、巡行開始の1時間以上前に駅に到着しました。早朝のためか、烏丸駅の人数はまばら。

お祭り当日であることを忘れるほど、人数は少なく歩きやすい。

<8時5分>阪急烏丸駅周辺【B】

駅近くの出発前の山鉾を見る。烏丸駅の近くには山鉾がたくさんあるので、出発前の様子を見ることができます。車輪を磨いたり、ご神体に雨よけを付けたり、慌ただしさと緊張感が伝わります。

<8時50分>四条御幸町【C】

巡行の開始前に、長刀鉾のお稚児さんが行う「注連縄切り」の瞬間を見るため、四条御幸町に。歩道沿いは埋まっていましたが、人もさほど多くなく、お目当ての注連縄切りの瞬間が見られて大興奮!

<9時10分>

高さ10cmほどの台を持参したので、人の後ろからの撮影も楽ちん。しばらくは待機時間が続く。

<9時20分>

2015年に歩道が広がったためか、車道沿い以外はスペースに余裕がありました。

<9時30分>

新しくなった長刀鉾の見送もバッチリ見えました。長刀鉾が去ったあと、移動する人も多数います。四条通に張られた縄の前で、刀を持ったお稚児さんが舞を舞います。

<9時23分>

縄をお稚児さんが刀で切り落とす注連縄切の瞬間。観客からいっせいに「おお〜!」と歓声が。

<9時54分>

お囃子を奏でながら、目の前を通る函谷鉾。ギシギシと音を立てながらゆっくりゆっくり動く様子が雅やか!

<10時20分>河原町御池【D】

交差点には近付けない。辻廻しは遠くに見えた。御幸町通を北へ、地下のゼスト御池から京都市役所前に上がり、さらに北側の場所から辻廻しを観覧。交差点は人でごった返して大混雑。鉾が小さく見えるだけで見応えは少ない。

京都市役所前の様子。辻廻しを見るのは諦めて新町通へ移動するのが得策。

<11時30分>西洞院御池【E】

御池通は巡行ルートの端から端まで混雑していますが、新町通の交差点付近は比較的まし。しかも、ここからは長刀鉾から降りるお稚児さんが見えるんです。タイミングを逃さないようにして。お稚児さんは、地面を歩かないため、男性の肩に乗ってハシゴを降ります。たまたま私がいた場所に、男性2人に担がれたお稚児さんが。こんなに近くで見られるのはこの場所ならでは。

御池通は有料観覧席もあり、山鉾を近くで見るのは難しい。

<12時30分>新町通【F】

各山鉾は最後に新町通を通って、町会所に戻ります。新町通は山鉾が通るのがやっとなほどの細い路地。目の前を通る山鉾の近さに大満足!混雑もさほどありません。途中で曲がってしまう山鉾があるので、観覧は姉小路通、三条通、六角通で。巡行の邪魔にならないよう、前に出すぎないようにご注意を。

■ 【ゆっくり派】辻廻しを見たあと山鉾が並ぶ御池通へ

<8時>阪急河原町駅【G】

混雑なし!スムーズに移動できる。四条河原町に長刀鉾が来るのは9時30分ごろなので、辻廻しの見える場所を確保するため8時に阪急河原町駅到着。人が少なくスムーズに移動ができます。

阪急河原町駅3番出口から上がり、四条河原町交差点・北東角へ。

<8時5分>四条河原町交差点・北東角【H】

辻廻しが見られる絶好の場所は人多し!雨が降っていましたが、地上に出るとすでに人がいっぱい。慌てて場所を探すもいい場所が埋まっているため移動することに。

交差点は一番見やすいスポットのためか、どんどん人が集まって来る。

<8時28分>河原町通東側歩道【I】

雨にぬれないように歩道のアーケード下へ。なんとかアーケードの交差点に近い場所を確保できましたが、後ろからもどんどんと人が集まり、身動きがとれない状態に。

<8時30分>

雨を避けてか、アーケードには人がいっぱい。道路沿いの場所を確保するため、商店街を北上。

<9時36分>

待つこと約1時間、やっと長刀鉾がやって来ました。交差点で止まり、向きを変えるため辻廻しを行う。

<9時45分>

辻廻しの様子を撮影しようと、多くの人がビデオやカメラを向ける。遠いのでズームで撮影。

<9時50分>

辻廻しを終え、四条通を北上する長刀鉾。距離が近いので懸装品などもしっかり見えました。

<10時27分>

四条傘鉾の子供たち。棒振り踊りの棒を持っています。笛を吹きながら大人たちが後ろに続く。

<10時50分>地下鉄四条駅【J】

御池通の長刀鉾を見るため急いで移動。歩くと遠いので、阪急河原町駅から烏丸駅へ、地下鉄へ乗り換えて四条駅から烏丸御池駅まで電車で。山鉾が集まる姿を御池通まで追いかける!

駅ではスムーズに切符を買えました。ICカードがあると便利。

<11時23分>西洞院御池

山鉾が正面に見られるベストスポット。先頭の長刀鉾が到着すると御池通に入れるようになります。正面からの雄姿をひと目見ようと多くの人が詰めかけています。山鉾が並ぶ絶好の撮影スポットで、外国人観光客もたくさんいました。長刀鉾から移動するお稚児さんは、地面は歩かず、大人の肩に担がれたまま車まで移動します。

<12時14分>新町通

蛸薬師通か錦小路通から西洞院通まで行き、新町通で山鉾が各山鉾町に戻る様子を観覧。細い通りをギリギリで通る山鉾は迫力満点!風情ある小さな道を通り、大通りとはひと味違った楽しみ方ができます。住宅街を抜けるので、自宅の2階から山鉾が通る様子を見ている人も。

■ 現地調査を終えて

【アクティブ派】注連縄切りを見たいなら辻廻しは諦める覚悟を

辻廻しが近くで見られる交差点付近は早い時間から埋まっているので、注連縄切りを見るなら、辻廻しは諦めた方がよさそう。間近で山鉾が見られる新町通が私のベストスポットです。

【ゆっくり派】ベストスポットを狙うなら8時到着では間に合わない

四条河原町交差点で辻廻しを見ようと思ったらもっと早く行って場所取りをしないと難しそう。山鉾が来るまでかなり時間がかかるので、折り畳みの椅子などを持参するのがおすすめです。【関西ウォーカー編集部】