太宰治賞ってなんだ?

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文学の新人賞は各出版社が行っています。その中で、すこしマイナーな存在が太宰治賞です。筑摩書房が1964年に設立した文学賞ですが、途中中断を挟んで、1998年から再開された文学賞です。

なぜマイナー?

なぜ太宰治賞がマイナーなのかといえば、ほかの純文学の新人賞が文学雑誌で公募されるのに対し、筑摩書房が文芸誌を持っていないためでしょう。そのぶん、毎年賞にまつわる単行本が発売されています。受賞作の全文掲載はもちろん、予選通過作品のタイトル、作者名、居住地、年齢といった細かい情報が掲載されていますので、ひじょうにていねいな作りに好感が持てます。

最終候補作も掲載

さらに太宰治賞は、最終候補となった作品も単行本に掲載されます。最終候補作は、ほかの受賞作に比してもレベルは問題ないとされるものです。これは、応募者にとっては励みとなりますし、読者に反応を広く問う点で、賞が閉じたものとなっていないことがわかります。

複数応募も可能?

さらに太宰治賞は、ほかの純文学賞とは異なる要素があります。まず大きなものは1人2篇までの応募が可能なことでしょう。ほかの新人賞の場合は1人1篇までのところが多いのです。もちろん、1篇を自信作として書き上げて送るのも一つの手かもしれませんが、2つ送って良い方を採用してもらうというのも、小説家志望者にとっては励みとなるかもしれません。