北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は16日、米韓が「反共和国圧殺野望を実現しようと企んでいる」とする署名入りの論説を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

論説は、米国が1957年7月15日、在韓米軍の核武装計画を発表したことを指摘しながら、「南朝鮮に膨大な核兵器を引き入れ、そこを前哨基地にして対朝鮮侵略野望を実現してみようと血眼になってのさばった」と非難した。

また、米トランプ政権の対北朝鮮政策である「最大の圧迫と関与」に関しては、「本質上、力による威嚇、高強度の軍事的圧迫でわれわれの自主権を抹殺し、対朝鮮侵略企図を実現するための白昼強盗さながらの侵略政策である」と指摘した。

さらに、「対米屈従と外部勢力依存に狂った南朝鮮当局者らは、『北の核問題解決』をうんぬんして米国の北侵核戦争挑発策動に公然と便乗している」と韓国の文在寅政権を非難した。

そのうえで、「米国と南朝鮮当局のヒステリックな北侵核戦争挑発騒動によって、朝鮮半島には核戦争の暗雲が重く垂れ込めており、北南関係は依然として破局の泥沼から抜け出せずにいる」と強調した。