私立恵比寿中学(エビ中)が、4月22日(土)<オリンパスホール八王子>よりスタートさせた全18カ所19公演に及ぶ全国春のホールワンマンツアー「私立恵比寿中学 IDOL march HALLTOUR 2017〜今、君とここにいる〜」が、7月16日(日)東京は<国際フォーラム・ホールA>にてツアーファイナルを迎えた。

今年2月8日に、メンバー松野莉奈(出席番号9番)の急逝という不幸に直面し、残された7人での活動を余儀なくされたエビ中の新たな本格的始動となった今回のツアーだったが、ツアーファイナルが行われた7月16日が、奇しくも故・松野莉奈の誕生日という偶然も重なり、メンバーにとって非常に意義深い一日となった。

このツアーでは、リリース前のアルバムからの新曲全曲パフォーマンスがファンの間で大きな話題となった。そして5月31日に発売され、グループ初のオリコン週間アルバムランキング初登場1位を獲得した4th full Album『エビクラシー』は、各メンバーを楽曲ごとにメインヴォーカルにフィーチャーするという新たな試みが為された作品だったが、アルバム発売以降のツアーでは、アンコールで各メンバーのソロコーナーがもうけられたこともエビ中ファミリー(ファンの総称)を喜ばせた。

この日チケットは完売。会場を埋め尽くした約5000人のエビ中ファミリーを前に、いつも通り、新作『エビクラシー』からの楽曲と代表曲を織り交ぜステージは進行していく。しかし、この日はいつもと違う演出が要所要所に配され、池田貴史提供の『なないろ』で使用されていた色とりどりの銀テープは、松野のイメージカラーだった青一色に統一され、アンコールの1曲目で披露されていたソロコーナーは、松野が好きだったという『全力☆ランナー』をパフォーマンス。さらに続く『フレ!フレ!サイリウム』では、メンバー全員が(松野のイメージカラーだった)青一色のペンライトを掲げ、『サドンデス』ではオリジナル・ヴァージョンの松野の台詞をメンバー全員がダンスサドンデスバトルの脱落理由として語るという心憎い演出が盛り込まれた。そして最後はエビ中初のオリジナル楽曲『えびぞりダイアモンド!!』をパフォーマンス。全23曲、約2時間半にわたる熱演に、ファミリーは終始熱い声援で応えた。

途中、『なないろ』で感極まった安本彩花(出席番号5番)だが、本編最後のMCでは「わたしがみた夢の話をしていいですか」と切り出し、ツアー初日以来となる松野への想いを語り始めた。途中笑い話も交えながら、最後は「莉奈を生んでくれたお母さん、そして育ててくれたお父さん、こんなに素敵なひとりの女の子に出会わせてくれて本当にありがとうございます。(中略)これからも莉奈のことをいろんな人に伝えていきたいなと思っています。そして私たちもいろんな人を笑顔にできるグループになっていけたらなと思います。聞いてたか!聞いてたか!凄い褒めたぞ!ずっと見てろよ!ずっと見守っていてくれよ!」とツアー初日同様に天を仰いで松野に報告する姿が印象的だった。

さらに柏木ひなた(出席番号10番)は『エビクラシー』がオリコンウィークリーチャートで1位をとれたことにふれ、「莉奈からのプレゼントなんじゃないかなと思っていて、(中略)私たちもここで終わりではないので、これからどんどんいろんなことにチャレンジして頑張っていきたいと思いますので、これからも私立恵比寿中学の応援宜しくお願いします」と締めくくった。

さらに最後の演出として、メンバーがステージを去った後にサービス映像から今回ツアードキュメント映像がエンドロールとしてながされたがそのBGMに使用されたのは、なんと松野莉奈ソロの『感情電車』。生前最後に録音されたという彼女の歌声に、その場にいた誰もが涙を流して聴き入った。そして映像は8人での『エビクラシー』撮影風景に切り替わり、最後8人ヴァージョンの『エビクラシー』キーヴィジュアルが映し出され、ラストメッセージとしてツアータイトル「今、君とここにいる」から「これからも、君とここにいる」と伝えられると、会場からは「ありがとう!」という声援とともに、盛大な拍手が送られた。

なお、この日の模様を収めた映像商品『EVERYTHING POINT 5(仮)』が今秋発売される予定だ。