ヤッフォの灯台付近の公園からテルアビブ市内を一望(筆者撮影)

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 地理的にも心理的に遠い国イスラエル。筆者が、イスラエル訪問を検討している会社との打ち合わせの際、ビジネスマンから受ける質問ベスト3は以下のとおりである。

1.治安は大丈夫ですか?
2.イスラエルまで、どうやって行けばいいんですか?
3.お勧めのホテルはどこですか?

 まず、1つ目の治安について。イスラエル関連のビジネスをやっていると必ず聞かれることがこの質問であるが、私はこう答えている。

「治安は、欧州の都市などに比べても安全でございます。夜中0時を過ぎても女性が一人で歩ける街は、テルアビブを除いてはあまりないです。エルサレム等、旧市街地などを中心に比較的治安は安定しております。ただ、ご承知の通り、散発的にトラブルに巻き込まれることもあります。企業訪問の際は、ホテルから訪問先へ直接タクシーや専用車で行かれることをお勧めしております」

 イスラエルの場合、どうしてもテロの悲惨な映像が記憶に残っている。ただ、日本で交通事故にあう確率のほうが、イスラエルでテロに巻き込まれる確率より、はるかに高い。ただ、イスラエルでも交通事故には気を付けた方がいい。事実、私もこれまで、トータル何十回イスラエルにいっているが、交通事故については、一度は生で事故直後の現場を7回以上目撃している。

 客観的な情報をお伝えしておくと、外務省のページでテルアビブは、「レベル1 十分注意」である。

 タイやインドネシアなどの東南アジアと同じ警告度だ。出張申請を出す場合、上長や会社の総務から同じ質問をされること多いので、活用いただければと思う。

◆印象は「危ない、戦争、テロ」から「安全、ビーチ、食事がおいしい」へ

 次が、「イスラエルまで、どうやって行けばいいんですか?」という質問。

 残念ながら、日本からイスラエルへの直行便は、2017年7月時点では存在しない(私は仕事柄いろいろなルートを試しているが)。

 私自身が、初めてイスラエルへ行ったのは、中央アジアのウズベキスタン経由だ(ただし、現在は週1便)。それ以外には、トルコイスタンブール、ロシアモスクワ、韓国仁川、ドイツフランクフルトなどの欧州、今年4月に就航したキャセイパシフィック航空の香港経由などがあろう(週四便)。

 トルコ、ロシア経由は、日本人のイメージは、良くないかもしれないが、機内もキレイだ。日本からの便は限られるが、イスラエルのテルアビブと結ぶ便が日に複数あるので、乗り継ぎは便利である。

 最短は、韓国経由であろうか。ただ、イスラエルのテルアビブへ行く便が、週三便と限られるため、日本から仁川への便が遅れると、ヒヤヒヤもの。韓国仁川経由の場合は、少し時間に余裕を持ち、テルアビブ行きを逃さないようにだけは気をつけたい。欧州経由の一部の便には現地発着が深夜の便が、いくつかある。そうした便は、その後の活動を考えるとあまりお勧めはしていない。

 最後、おすすめのホテルについて。

 イスラエルへ初めて出張するなら、一度は海岸沿いのホテルに泊まることをお勧めする。

 日本人の一般的なイスラエルのイメージは、「危ない、戦争、テロ」であるが、ビーチ沿いのホテルに泊まると、その印象が180度変わり「安全、ビーチ、食事がおいしい」に変わる。ビジネスをする上では、重要であろう。

 おすすめのホテルについて、テルアビブの北エリアでは、「ヘロッズ、クラウンプラザ、ルネッサンス、シェラトン」、少し南下すると「ダンテルアビブ、ロイヤルビーチ」、ヤッフォに近いエリアだと「インターコンチネンタル、ダンパノラマ」などが4つ星、5つ星ホテルの主要なところであろうか。

 ただ、いずれのホテルもピーク時は、1泊3万円を超える。日本のホテルだと通常バスタブはついているが、このレベルでもバスタブがついていないこともあるので、念のため事前リクエストで出しておくのが吉だろう。ちなみに、海岸沿いでないテルアビブ市内のここ数年増えているブティックホテルでも、1泊2万円程度はする。テルアビブ市外から遠い所でミーティングがある場合でも、ビジネスであれば、テルアビブ市内に泊まるのがやはり便利である。

 さて、イスラエルとの心理的な距離は、少しは近づいただろうか? <文・加藤清司>

【加藤 清司】
株式会社イスラテック代表取締役。1980年静岡県浜松市生まれ。2006年、「ある技術」に注目しそのルーツを調べ、イスラエルへと旅立ち2か月過ごす。現在、日本を代表するテクノロジー企業を対象に、イスラエルのスタートアップとのアライアンスを支援。2017年1月、『スタートアップ大国イスラエルの秘密』を出版。