エアコンフィルターはケチらず交換が鉄則

 以前であれば、新車からしばらくすると、エアコンから悪臭が漂ってきたりしたものだ。しかもその臭いはカビ臭い感じで不快だった。実際に調べると悪臭の原因はカビや雑菌だったりする。それが最近では、除菌装備が付いたり、フィルターが設置されることで、エアコン内部にゴミが溜まりにくくなっていることもあって不快になることもあまりない。

 ただ、それだけにエアコンのフィルター(ポーレンフィルター)の役割は重要なわけで、メンテナンスを欠かさないようにしたい。今では軽自動車にも付いているが、設置されているのは、多くがグローブボックスの奥。グローブボックスをこじるようにして外せば、その奥に差し込まれている。

 またインパネの裏。センター部分の下の奥、つまり足もとのさらに奥に付いているクルマもあり、これは手を入れて外さなくてならず、少々手間だがユーザー自ら外すことはできる。いずれにしても、取扱説明書を見れば、場所や交換の仕方は明記されていることがほとんどだ。

 気になるのは、フィルターの交換時期だ。もちろん外気導入、内気循環のどちらをよく使うかなどにもよる(もちろん外気導入のほうが汚れやすい)し、走る場所や距離によっても違うが、シビアな都市部だと1年で黒くなることもある。

 汚れを見ると、葉っぱや虫なども引っかかっていて、トントンと叩けば落ちるものもあるが、排気ガスなどによる汚れはフィルターに入り込んでしまっていて除去は難しい。健康に関係もするので、新品に交換するのが基本だ。

 少々、価格は高くなるが、マイナスイオンが発生したり、抗菌剤が配合されているタイプもあるので、気になる人は使ってみるのもいいだろう。くれぐれもなんとか汚れを落として、少しでも長く使おうと思ってはだめ。ケチらず交換、これが鉄則だ。