調査会社Gartnerによる2017年Q2(4月から6月)の世界全体のPC出荷台数発表から、11四半期連続の減少となり、第2四半期の結果としては2007年来で最低となった事が分かりました。

Gartner Says Worldwide PC Shipments Declined 4.3 Percent in Second Quarter of 2017

http://www.gartner.com/newsroom/id/3759964

Gartnerによる2017年Q2のPC出荷台数の暫定値は、6110万台で前年同期比で4.3%の減少と非常に低調な結果になりました。

以下の表が2017年Q2のノートPCやデスクトップPCなどの全世界PC出荷台数の上位台数をまとめたもの。なお、台数の中にSurfaceシリーズなどの高価格帯のウルトラモバイル端末は含まれますが、iPadやChromebookは含まれていません。出荷台数トップはHPで、前年同期比で3.3%アップと上位メーカーの中ではDELLとともに健闘しました。対照的に、前年同期比8.4%の減少となったLenovoは、2017年Q1(1月から3月)に引き続き、トップの座をHPに譲る結果となりました。ちなみにLenovoは主要地域のすべてで出荷台数減となる不振だったとのこと。



北米市場の状況は、主力メーカーの中でもASUSの低迷具合が際立っており、新製品の投入が遅れたAppleも不調。教育市場向けではChromebookが成長しているあおりを受けて、Windows PCやMacの販売が伸び悩んだようです。



ヨーロッパ市場ではイギリスの選挙の不確実性から一部のイギリス企業でのPC調達の延期があり、全体として販売は不振ですが、ロシアは安定した景気に支えられて出荷台数は改善し続けているとのこと。また、インド・中国市場の影響が強く反映されるアジア太平洋地域は前年同期比5.1%の減少に終わっています。

全体的にPC出荷台数が伸び悩んだ原因について、Gartnerのアナリストのミカコ・カガワ氏は、「DRAM、SSD、LCDパネルの部品不足によるPC価格の上昇が2017年Q2のPC出荷台数に悪い影響を与えました。一部のメーカーは製品の最終価格を上げることなく部材コストを吸収しましたが、多くの他のメーカーは製品価格を上げました」と述べ、PC価格の上昇が低調な出荷台数を招いたと分析しています。一般的な消費者に比べてPCを大量に導入する企業向けの販売では、価格上昇に対する反応は非常に敏感で、部材価格が高止まりする中では価格上昇圧力が収まるまでは、PCの購入を延期する傾向が見られるそうです。

なお、Gartnerの調査によると、PC販売を最優先の主力事業ととらえているDellは、5四半期連続で前年同期比から出荷台数アップを記録しており、PC事業が復調傾向にあるようです。

調査会社IDCは、タブレットPCの成長率が高いことから2019年からPC市場は回復に向かうとの予想を出していますが、Gartnerの調査結果は、PC価格の高止まりからPC冬の時代が今後もしばらく続くことを暗示していそうです。