負けが込んできた金子千尋(オリックス)はどうしてしまったのか?

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 オリックスの金子千尋が、ここのところエースらしい結果を残せていない。6月、7月は1勝4敗という成績に終わった。

 オリックスがなかなか浮上できないのは、エースで勝てないことが一因。いったい金子はどうしてしまったのだろう?

■3・4月度月間MVPを受賞

 金子は開幕戦こそ勝敗がつかなかったものの、その後は順調に勝ち星を重ね、4月に登板した4試合は全てに勝利。特に4月14日のソフトバンク戦は92球、2安打完封という完璧な内容だった。

 その好成績を受けて、チームメイトのT-岡田とともに3・4月度の月間MVPを受賞した。

 昨季、金子は開幕からつまずき、初勝利まで6試合を要した。最終的に7勝9敗と負け越しと悔しいシーズンだった。しかし、今季は絶好のスタートを切り、昨季のリベンジを果たせるものと思えた。

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■6月は0勝3敗

 5月は5試合に登板し2勝2敗。数字だけを見るとまずまずの成績だ。そのなかで、今季最悪の結果となったのは5月23日の楽天戦。5回途中、93球で降板し、被安打11、被本塁打3の8失点でノックアウト。まったくエースらしい投球ができなかった。

 6月は4試合に登板し、0勝3敗。勝ち星を挙げることができなかった。6月13日の広島戦は8回1失点と好投するも、味方の援護がなく敗戦。この試合は運がなかったとしか言いようがない。しかし、その他の試合ではピリッとせず、6月だけの防御率は5.13だった。

■四球からの失点

 今季の金子に見られる悪いパターンは四球からの失点だ。コントロールのいい金子が、四球から崩れるということが起こっている。9イニングあたりの四球の数を示すBB/9は、沢村賞を獲得した2014年は1.98と少なかった。しかし今季は3.06と増加している。

 6月28日の楽天戦では、3回裏の先頭の8番打者に四球を与えて出塁を許す。1死後、1番・島内宏明に2ラン本塁打を打たれ、これが決勝点となってしまう。

 7月5日のソフトバンク戦では、5回裏に8番打者に四球。その後、2死三塁から今宮健太のタイムリー安打で同点にされ、次の柳田悠岐に2ラン本塁打を被弾。勝ち越しを許してしまった。

■グラブの色を変える

 金子はゲンをかついでいるのか、グラブの色をシーズン途中で変えている。今季は明るい黄色のグラブを使用していたが、5月30日の交流戦初戦のヤクルト戦から茶色のグラブを使用し、この試合で勝利を挙げている。その後も茶色のグラブを使っていたが、6月28日の楽天戦では黒のグラブを使用。7月5日のソフトバンク戦からは、また茶色のグラブに戻している。

 金子は2012年から同じメーカーのグラブを使っているが、黒のグラブを2015年の途中まで使い続けていた。昨季は、開幕時はオレンジだったが、途中から黒に変えている。

 グラブの色が成績に直接の影響を与えることはないだろうが、気分が変わるのかもしれない。風水に凝っているという金子なので、ラッキーカラーなどがあるのだろうか。

■エースを取り戻せ

 今季のオリックスは連勝と連敗を繰り返し、なかなか勝率5割まで浮上できない。その原因のひとつは、金子の安定しない投球だろう。

 オリックスがクライマックスシリーズに進出するためには、金子がエースらしさを取り戻すことが必要だ。

矢上豊(やがみ・ゆたか)関西在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。【関連記事】