学生の窓口編集部

写真拡大 (全2枚)

志望動機は本音で書いた方がいいのか、それとも本音を抑えて建前で書いた方がいいのか……など、悩んでしまう人も多いでしょう。そこでここでは、バイトの面接担当を経験した筆者が、志望動機の書き方や答え方について具体的な例文を挙げながら詳しく解説します。業種によって志望動機の書き方が違うこともありますから、バイトを採用する立場から、何が正解で何が不正解なのかまとめていきましょう。



■バイトの志望動機の内容はもちろん大切! でも丁寧に書くことはもっと大切!

【性格診断テストまとめ】自分の隠された一面が丸わかり?!

アルバイト採用を担当していると、たまに「これは急いで書いたな」とわかる雑な履歴書を見かけます。いくら志望動機が素晴らしくても、雑な書き方ではNG。こちらに熱意が伝わってきません。志望動機が大切なことはもちろんですが、時間をかけて丁寧に履歴書を書くことを最優先に考えましょう。

採用担当者にとって、字の上手下手は関係ありません。たとえ下手でも、丁寧に時間をかけて書いた履歴書は好感が持てます。逆に字が上手でも、急いで雑に書いた履歴書は悪い評価になりがちです。字の下手上手を気にせず、時間をかけて丁寧に履歴書を書くように心がけましょう。


■コンビニエンスストアの志望動機の書き方

コンビニエンスストアの志望動機は、「家が近所だから通いやすい」といったシンプルな動機でも問題ありません。なぜなら近所の方が何かと便利ですし、交通費もかからないため、採用担当者にとっても、近くに住んでいることはメリットなのです。では、具体的にどのような志望動機がいいのか、いくつか例文を挙げてご紹介しましょう。


<コンビニエンスストアの志望動機例文1>

「住所が近いので通勤に便利なことや、また大学の通学コースのちょうど途中にあるので、授業を終えてすぐにバイトに入れるという立地のよさから、こちらのコンビニエンスストアを志望しました。」

住んでいる場所が近いので交通費がかからず、また、大学の通学コースにあるということで時間的にも好条件なので、担当者からは高評価でしょう。


<コンビニエンスストアの志望動機例文2>

「大学に入るために地方から東京に出てきました。生活費の足しにしたいと思ってこちらのコンビニエンスストアを志望させていただきます。」

生活費のためにバイトをするという志望動機は、採用担当者の目線から見ると高い評価になります。採用担当者は、できるだけ長く勤務してくれる人材を求めており、ちゃんとした理由があればすぐに辞めることはないだろうと考えるからです。


<コンビニエンスストアの志望動機例文3>

「都会での大学生活をエンジョイするつもりです。しかし、親の仕送りだけではお小遣いが足りないので、こちらのコンビニエンスストアで働くことを志望しました。」

採用担当者の評価はとても高いわけではありませんが、むしろ正直で率直な志望動機なので好印象です。


<コンビニエンスストアの志望動機例文4>

「友達と卒業旅行を計画しているので、その資金を貯めるためにこちらのコンビニエンスストアを志望しました。」

目的がはっきりしているので、採用担当者の目には長続きしそうだと映るはずです。何のために働きたいのか、志望動機がはっきりしているのでポイントが高くなります。


<コンビニエンスストアの志望動機例文5>

「友達がこちらのコンビニエンスストアで働いているので応募しました。友達と仲よく楽しく働きたいと思います。」

採用担当者の立場から、この志望動機はNGとなります。なぜなら、友達が辞めてしまったら、一緒に辞めてしまう恐れがあるからです。また、「楽しそうだから」といった動機や「楽ができそうだから」といった動機も避けましょう。バイトとして働くことは決して楽しいことばかりではありません。

■飲食店の志望動機の書き方

続いて、学生バイトの募集が多い飲食店についても、具体的な志望動機例をみていきましょう。


<飲食店の志望動機例文1>

「子供の頃から料理することが好きで、こちらのお店に応募しました。料理はすべて一通り作れるつもりです。こちらのお店でさまざまなメニューの調理方法を学びたいと思っています。」

飲食店、特に居酒屋などの志望動機としては満点に近い評価になります。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、採用担当者も料理好きな人を採用したいと思うはずです。


<飲食店の志望動機例文2>

「親の仕送りがないので、自分で稼いで大学に通っています。生活費のためにこちらのお店で働くことを志望しました。」

採用担当者にとって、生活のために働くという志望動機は高い評価になります。頑張っているので応援したいという気持ちにもなりますし、先ほど解説したように簡単に辞めることはないだろうと判断するからです。


<飲食店の志望動機例文3>

「こちらのお店はよくコンパなどで利用させてもっています。店員さんがいつも元気で、利用するお客さんまで元気になれるお店です。こんな気持ちのいい接客サービスの経験を積んで勉強させてもらいたいと思い応募しました。」

新鮮食材を扱う居酒屋の一番のうりは元気があること、威勢のよさです。採用担当者は「居酒屋は、元気のよさが大切だということをよくわかっている」と判断するので評価は高得点になります。


<飲食店の志望動機例文4>

「以前、他の居酒屋で働いていましたが、大学から遠いことや授業が忙しくなったので辞めました。こちらのお店は大学に近く店内の雰囲気もいいので応募致しました。」

この志望動機も、高い評価になるはずです。大学に近いので通勤しやすいという理由は一見ネガティブそうですが、採用担当者には、長く勤務してくれそうだと映ります。


<飲食店の志望動機例文5>

「私は、明るい性格なので人と接する仕事が大好きです。こちらの居酒屋は、いつも元気があって明るいので、こちらでぜひ働かせていただきたいと思い応募しました。」

この志望動機も、明るく接客に向いていることが伝わってくるので評価が高いでしょう。

■実際の面接でこんなことを質問されたらどう答える?


就職試験の面接はさておき、バイトの面接ではそれほど志望動機を重要視していません。採用担当者が評価するポイントは、以下の3点に絞られるでしょう。

・長続きしそうかどうか
・遅刻や無断欠勤はなさそうか
・他のスタッフとうまく人間関係が築けそうか

ですからバイトの面接などで志望動機を質問されたら、以上の3点を意識して動機を伝えるようにすると採用されやすくなります。具体例を挙げていきますので、参考にご覧ください。

・質問例
「どうして当社のバイトを志望されましたか?その理由をお教えください」

・回答例
「今住んでいる住所に近く、大学の通学コースにあるため、便利だと思って御社を志望しました」

採用担当者の評価は高いはずです。近所なので交通費の削減になり、長く勤務してくれそうだと判断します。


・質問例
「どうして調理スタッフに応募してくださったのですか?」

・回答事例
「料理に興味があります。こちらのお店は料理が美味しいと評判なので、メニューの調理方法を学びたいと思っています」


採用担当者の評価は高得点です。研究熱心で調理技術の上達も早そうなので採用して長く働いてもらいたいと考えます。


・質問例
「週にどれくらいシフトに入れそうですか?」
・回答例
「はい、私は苦学生で生活費を自分で稼いでいます。ですからシフトにはめいっぱい入れていただきたいです」


・質問事例
「これまで接客のバイト経験はありますか?」
・回答事例
「はい、ファミリーレストランでホールスタッフの経験があります。家から遠くて大学の授業が忙しくなったので辞めましたが、接客の仕事自体は大好きです」

採用担当者から見れば、合格点の回答と言えます。以前のバイトを辞めた理由もネガティブでなく正しい判断なので好印象です。


・質問事例
「どうしてこの店を志望されたのでしょうか?」
・回答事例
「はい、見ていて私にもできそうだな、と感じたからです」

この回答はNGです。本人はポジティブな志望動機だと考えているのかもしれませんが、採用担当者にすれば、簡単な仕事だと勘違いしているのでは? と不安になります。また、仕事に対する尊敬の念も感じられません。


■NGな志望動機の書き方と面接で気をつけたいこと

志望動機は、採用担当者の立場になって考えるようにしましょう。例えば単に「友人が働いているから」という志望動機では、すぐに辞めてしまうのではないかと採用担当者は不安になってしまいます。また、「簡単そうだから」という志望動機も避けたいところ。採用担当者に「うちの仕事をバカにしているのか」と思われても仕方ありません。

また、面接の際には白系の清潔感のある服装で臨むようにしてください。清潔感があるだけで、採用される確率がぐんと高まります。特に飲食関係では、髪型なども含めて清潔感が重要視されます。爪などもきちんと切ってから面接に臨みましょう。せっかく志望動機がしっかり考えられていても、見た目の印象から不採用になってしまうこともあります。


■まとめ

バイトの採用担当を経験してきた立場から、こうすれば採用されやすくなるといった内容で解説してきました。正社員の採用とは違って、志望動機の内容にそれほどこだわる必要はないでしょう。ここでご紹介した内容を参考に、バイト先に応じて志望動機を組み立てていってください。

執筆:山下正之助(ナレッジ・リンクス)