ゴールデン・グローブ賞3ノミネートの犯罪サスペンス「The Night Of(ナイト・オブ・キリング 失われた記憶)」はフレーミングを利用して視聴者に視覚的なアプローチを行っています。そこで、フリーランスで映像制作を行うZackery Ramos-Taylor氏はドラマ画面に三分割法のグリッドを入れ、映像がどのような構図になっているのかをわかりやすくしたムービーを公開。写真とは違い「動き」が入るムービーで、どのように構図を取ればいいのかがよくわかるようになっています。

The Night Of - Framing a Crime Drama on Vimeo

例えば以下のシーン。障害物越しに撮影することで左側から徐々に光景がわかるようになっていきますが、縦3分割の一番左の列内に男性が位置する構図になっています。



手前に車があるものの、これも縦3分割の一番右に人物。



以下も同様







これは格子越しではあるものの、縦3分割に1人が位置する形。



きっちり左端の列内に人物が配置されています。



右下のマスに人物が収まる構図。





これは上下が2分割されていて、下半分に手前の障害物、奥にメインとなる人物&背景が映っています。



横3分割のちょうど中央の行、右端の列に人物が置かれる形。



人物の腕が左上から右下にかけてちょうど対角線を描いています。



画面を4分割した時のだいたい右下4分の1に人物が来る構図。









これも非常にユニークで、壁に人物が写ることでシンメトリーの構図になっています。



左右対称の構図はこのほかにも。





画面左側から男性がフレームに入ってきて……



左側3分の1列でストップ。



引き返します。



3人以上で作るシンメトリーの画面。









中央に人物を配置したもの。左右の明るさを落とすことで、自然と中央の人物に視線がいくように撮影されています。







これらも中央に人物を置いた形。













一点透視図法を用いた構図。







中央のマス目に2人の人物を配置していますが……



右側の男性が立ち去ってしまいます。



左右対称で安定していた構図が不安定に。



また、右手奥、左手手前からばらばらにやってきた2人の人物が……



中央で力強く抱擁。さきほどとは逆に、不安定→安定の構図がシーンの中で作られていったわけです。