セネガルの首都ダカールにあるデンバ・デイオップ・スタジアムの崩れた壁の様子(2017年7月15日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】セネガルの首都ダカール(Dakar)で15日に行われたサッカーの試合で、衝突していたサポーターがパニック状態となって殺到したことでスタジアムの壁が崩壊し8人が死亡、60人が負傷した。同国のスポーツ大臣がAFPの取材で明かした。

 マタール・バ(Matar Ba)スポーツ相によると、死者には女の子が含まれており、負傷者は同地の医療施設に搬送されたという。

 AFPの電話取材に対してバ氏は、「セネガルで2度とこのような事態を起こさないように対策を強化する」と宣言した。

 取材を行っていたAFPのジャーナリストによると、地元クラブのUSウアカム(US Ouakam )とスタッド・ド・ンブール(Stade de Mbour)の一戦は長らく待たれていた試合で、スタジアムはすし詰め状態となっていた。

 延長戦でスコアが2-1となる中、ウアカムのサポーターがンブールのサポーターに向けて石を投げ始めたことが、観客が座っていた席を急いで後にする事態を引き起こした。

 すると、警察が催涙ガスを発射したことによりスタジアム内はパニック状態となって人々が殺到する状況となり、両クラブのサポーターがいた観客席の壁の一部が崩壊した。

 この悲劇で友人を失いながらも、被害者の救出の手助けをした目撃者は「壁が崩れたのは突然だった。崩れた壁の直撃を受けた僕らの仲間が命を落とした」と語った。

 また現場にいたサッカーファンは、「こういったスタジアムでの決勝戦なのに、警備体制が不十分だったのが恐ろしい」と、スタジアムの警備が不適切だったと語った。

 このサッカーファンによると、投石が始まって両クラブのサポーターを分離するエリアから警官が待避したことが、自分たちで身を守ることのできない観客たちの危険な行動を引き起こしたとしている。

 現場にいたジャーナリストは、コンクリートの破片とともに眼鏡や衣服が散乱し、中には血がついたものもあったとしている。
【翻訳編集】AFPBB News