15日にユヴェントスからレオナルド・ボヌッチを獲得したミラン。「チャイナマネー」を駆使し、積極的な補強を続けるイタリアの名門は、復活なるかと注目を集めている。

ミランはこの夏、マテオ・ムサッキオ、フランク・ケシー、リカルド・ロドリゲス、アンドレ・シウバ、ファビオ・ボリーニ、ハカン・チャルハノール、アンドレア・コンティ、そしてボヌッチとすでに8選手を獲得した。

さらに、15日にアルゼンチン代表MFルーカス・ビリアもメディカルチェックを済ませており、ラツィオからの加入が内定。9人目の新戦力となることが事実上決まっている。


騒動の末に守護神ジャンルイジ・ドンナルンマとの契約も延長したミランは、近年では考えられないほどの大盤振る舞い。それはもちろん、4月に中国資本がシルヴィオ・ベルルスコーニ前オーナーからクラブを買収したからだ。

イタリア『スカイ・スポーツ』によると、ミランはじつに1億6700万ユーロ(約215億5000万円)という多額の資金を補強に費やしている。これは、参入1年目の外資としては、2003年のチェルシーに並ぶ金額だそうだ。


ロマン・アブラモビッチが買収したこの年のチェルシーは、エルナン・クレスポやフアン・セバスティアン・ベロン、アドリアン・ムトゥ、クロード・マケレレ、ダミアン・ダフ、スコット・パーカー、ジョー・コール、グレン・ジョンソンといった名だたる選手たちを獲得した。

アブラモビッチ体制初年度のチェルシーは、プレミアリーグで初の2位に入り、ジョゼ・モウリーニョ監督を招へいした翌年からは2連覇を達成。03年は黄金期の礎を築いた年となった。

『スカイ・スポーツ』によれば、そのほかの外資クラブの1年目の投資額は、2013年のモナコが1億6000万ユーロ(約206億5000万円)。昨年のインテルや2008年のマンチェスター・シティが1億5700万ユーロ(約202億6000万円)、2011年のパリ・サンジェルマンが1億700万ユーロ(約138億円)となっている。

ミランはさらにボルシア・ドルトムントFWピエール=エメリク・オーバメヤンやトリノFWアンドレア・ベロッティ、レアル・マドリーFWアルバロ・モラタ、フィオレンティーナFWニコラ・カリニッチといった選手への関心が噂されており、この夏の投資はさらに続く見込み。歴代最高額補強の「外資クラブ」となる日も近いようだ。

ただ、大型補強が必ずしも結果に結びつくとは限らない。ライバルであるインテルが昨季、相次ぐ監督交代の末に欧州カップ戦出場権すら得られない結果に終わったのは周知のとおりだ。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督率いるミランは、投資に見合った結果を出せるのか。新シーズンのセリエAには大きな注目が集まりそうだ。