超リアルな3D人体ビューアサイトは夏休みの宿題にも役立つ!先生も驚く医学用レベルデータが凄い

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今回紹介するのは、人体を超高精細の3Dモデルで表示できるサイトだ。

骨格や神経、心臓や脳などを、高精細な3Dでさまざまな角度から表示することができる。データ量も膨大で、医療関係者の勉強用としても活用できるレベル。

ちょっと気は早いかもしれないが、夏休みの自由研究でも役立つのではないだろうか。

●さまざまな角度・切り口でヒトの身体・部位を3D表示できる
BioDigital Human(https://human.biodigital.com/index.html)は、人間の身体を3Dで表示できるサイトだ。

骨格から神経、血管、筋肉など、さまざまな切り口でヒトの身体を超高精細な3Dで表示することができる。

たとえば次は、心臓の動きをアニメーション表示した画面だ。
リアルな拍動を繰り返す心臓をドラッグして、さまざまな角度から見ることができる。ほかの臓器についても、同様に非常に高精細な表示が可能だ。


心臓の3Dアニメーション画像。拍動を繰り返す心臓をドラッグして、さまざまな角度から見ることができる。


筆者には医学知識はまったくないし、人間の身体に特別な興味を持っているわけでもないが、このサイトを見ると、さすがに人間の身体の不思議さにしばらく見入ってしまう。
とにかく情報量が圧倒的で、かつ表示もリアルで生々しい。

BioDigital Humanのサイトにアクセスしてサインインすると、すぐに皮膚のない人体モデルが表示される。左側には「Skeletal system(骨格)」「Muscular system(筋肉組織)」……などが並んでいて、それぞれをオン/オフすると、モデルの表示も連動して切り替わる。

たとえば、「Skeletal system」だけをオンにすれば骨格だけが表示される。
次に「Cardiovascular system」をオンにすれば「心臓血管系」が追加して表示されるといった具合だ。

右下には3Dモデルの拡大/縮小、移動//回転などを実行するアイコンが用意されている。
画面下は編集用のツールだ。モデルの特定部位を特定したり、輪切りにして断面を見たり、人体パーツをバラバラに表示するなど、さまざまな機能を持つアイコンが用意されている。

なお、利用するにはアカウント登録が必要だが、FacebookまたはGoogleのアカウントがあれば、それでサインインすることが可能だ。


サイトにアクセスすると、すぐに3Dの男性の人体モデルが表示される。



左側のツリーで「Skeletal system(骨格)」だけをオンにすると、骨格だけが表示される。



「Cardiovascular system(心臓血管系)」もオンにすると心臓と血管も追加表示される。



右下のアイコンを使うと拡大/縮小や移動/回転ができる。


●特定部位の拡大/縮小や病気の状態をリアルに表示することも可能
人体の各部を拡大し、より詳細に見ることも可能だ。たとえば、心臓血管系を表示して、心臓を拡大していけば、心臓だけをさまざまな角度から見ることができる。また、各パーツをクリックすれば、その名称や機能の説明が表示される。

画面上の検索ボックスにキーワードを入力すれば、関連するデータを検索することもできる。検索ボックス左側のボタンをクリックすれば、脳・神経系、心臓・循環器系、免疫系などの詳細な3Dデータも表示可能だ。たとえば「Blood、Heart And Circulation(血液、心臓と循環器)」を選択すると、血液や心臓関連のデータが一覧表示され、非常にリアルなアニメーションや病気の状態をリアルに再現したデータなど表示することもできる。

記事タイトルでは「夏休みの宿題にも役立つ?」と書いたのだが、
実は、BioDigital Humanのデータは、医療関係者が参考にする高度なレベルのものばかりだ。

夏休みの宿題で利用するには、少々、ヘビーな情報かもしれないが、先生を驚かせることも十分可能だろう。


検索ボックス左横のボタンで、男性/女性のモデルを変更したり、特定箇所だけの精細表示に切り替えたりできる。



「Blood、Heart And Circulation」を選択すると、血液や心臓の様子を表したデータが一覧表示される。



脳だけを拡大したところだ。脳の部位をクリックすれば、その部位の説明が表示される。



脳の断面を表示することもできる。



さまざまな病変のデータも収録されている。これは喫煙者の肺の画像だ。この他にも膨大なデータが収録されている。全体的には、医療関係者向けの専門サイトという印象だ。


BioDigital Human


井上健語(フリーランスライター)