13日、韓国・聯合ニュースによると、韓国鉄道公社の子会社が、約80年続けてきた車内販売業務を縮小し、事実上の廃止の動きを見せていることから鉄道労組が反発している。写真は韓国の高速鉄道KTX。

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2017年7月13日、韓国・聯合ニュースによると、韓国鉄道公社(KORAIL)の子会社が、約80年続けてきた車内販売業務を縮小し、事実上の廃止の動きを見せていることから鉄道労組が反発している。

KORAIL観光開発販売乗務組合員は13日、ソウル駅と釜山駅などで列車内販売業務縮小の方針に反対するデモを行っていることを明らかにした。

組合側は「KORAIL観光開発が、卵やお菓子、お弁当などの食べ物を販売する乗務員がいない『未乗務列車』の運行回数を増やしている」とし、「昨年7月までKTX(KTX山川除く)、セマウル号(在来線の特急列車に相当)、ムグンファ号(在来線の各駅停車に相当)など、すべての列車に販売乗務員が搭乗していたが、その後は乗務しない列車が徐々に増えている。現在は、全体の列車本数の約80%が非乗務列車として運行している」と主張している。

これによって販売乗務員の列車乗車回数が減り、彼らの休日が、月に8〜9日から、2倍に近い15〜20日まで増え、夜勤・販売手当も減り、180万〜200万ウォン(約18万〜20万円)だった賃金が110万〜130万ウォン(約11万〜13万円)台に減った。

鉄道労組の関係者は「実質的な賃金の下落に耐えられず、200人を超えていた販売乗務員が現在約50人しか残っていない」とし、「公企業が赤字を理由に従業員を雇用不安に追いやり、自発的な離職を余儀なくされることになる」と述べた。

鉄道労組は特に洪淳晩(ホン・スンマン)社長就任以来、列車内販売業務の縮小が本格的に行われたと主張した。

これに対してKORAIL観光開発関係者は「列車の乗客の消費傾向が、列車の中で卵やサイダーを買って食べていた昔とずいぶん変わって、今では乗客が駅に入店している店で、様々な食べ物を購入し乗車している」と述べた。

韓国で列車の旅と言えば、ゆで卵にサイダーが付きものだった昔の風情が消えつつある現状に、韓国のネットユーザーからは「以前、車内販売のカートが通り過ぎるのを見ているだけで幸せになったものだが、それも思い出の中に埋もれていくんだな」「焼酎、ビール、イカ、ピーナッツ、売ってたな。知らない人同士でも酒を交わし、タバコを勧めていた時代が懐かしいな」「本当に残念だ」など、車内販売を懐かしむ声が多く寄せられた。

その一方で、「車内販売の弁当は、内容に比べて高すぎる」「最近では、ソウル・釜山間もわずか3時間だ。あえて列車の中で食べて飲む必要がなくなった」など、車内販売に否定的な意見もあった。(翻訳・編集/三田)