愛犬が車に轢かれてしまった!その時、どうする…!?

考えるだけでもゾっとしますが、どんなに気をつけていても、一瞬の油断や気の緩みで
愛犬が交通事故に遭ってしまった、という話はよく耳にします。
万が一、交通事故に遭ってしまった場合、私たち飼い主はどんな行動を取るべきなのでしょうか?

すぐに獣医さんへ!

どんな状態であれ、生きていると確認できたなら、すぐに獣医さんへ連れて行きましょう。
おそらく、犬も飼い主さんも、また、もしかしたら、轢いた車の持ち主の人も、パニックになっていると思います。
中には、パニックの余り、助けに来た飼い主さんを噛む犬もいるそうです。
けれど、手当が早ければ最悪の事態は避けられるかも知れません。
轢いた車の持ち主の人には、保障やお見舞いなどを申し出られたとしても、まずは愛犬の命を助けるのが最優先です。
人間同士の話し合いは後日落ち着いてからする旨を伝え、その上で確実に連絡が取れる連絡先だけは必ず聞いておきましょう。

悲しいけれど、法律上、犬は「物」でしかない。

私たち、飼い主にとったら愛犬はわが子と同じ。失った時に金銭でなど、決して換算出来ない大切な存在です。
けれど、法律上、犬は「物」でしかないのです。

命が失われても、「器物破損」の罪でしかない

動物は、野生動物であれ、飼育している動物であれ、法律上、ただの「物」でしかありません。
最悪、命が失われてしまっても、人が交通事故に遭ったのとは比べ物にならないほど罪が軽い「器物破損罪」が科せられるだけです。
加害者の人が良心的であれば、お見舞いなどの話に直接応じてくれるかも知れません。

ですが、車を運転している人の70パーセントの人が任意の自賠責保険に入っているので、ほとんどの場合、車の保険会社が間に入ります。

どのくらいの補償が受けられる?

実際に金銭の話になれば、加害者が加入している保険会社の「対物賠償保険」から賠償を受けることになります。
もし、犬が亡くなってしまった場合なら、犬を購入した値段を尋ねられて、年齢を重ねるとその値段から「時価」を評価されて、あり得ないほどの少ない金額を提示してくるそうです。
治療費が必要であっても、その「時価」以上のお金は請求できません。
お金の問題ではないのですが、それが現実です…。

飼い主の責任を問われ、過失相殺となることも。

ペットを飼ったことのない人が相手なら、私たち飼い主の気持ちを思いやる以前に、
「犬を轢いたせいで、車が傷ついた!その補償はどうしてくれる?!」と詰め寄ってくるケースもあるようです。
そのような場合、示談交渉の際、「飼い主としての責務を果たしていたか」という点を問われます。
リードはつけていたか、いきなり飛び出してはいないか、夜ならば反射板などを使用していたか、など。
その際に、飼い主側に少しでも過失があれば、補償額と相殺されて、さらに補償額が少なくなってしまうこともありえます。

保険会社と話がこじれそうな時

もしも、あなたがしっかりと犬を抑えて制御し、夜道でも光るリードなどを装着していて、全く過失がない…。犬は、一生残る障害を負ってしまった。
それなのに、事故を起こした人も保険会社の対応も納得できない時はどうすればいいのでしょう?

あまりにも誠意のない対応をされた時は、「示談はしない」と言う意思を示して、提訴する方法もあります。
ただし、弁護士さんと一口にいっても、それぞれに得意分野があります。
その時は、動物問題の訴訟の経験が豊富な弁護士さんか、司法書士さんを探す必要があります。

交通事故に遭わないために

「マテ」「ヨシ」「コイ」のコマンドは徹底的に教え込む

犬が交通事故に遭うのは、散歩の時か、車の中から外へ出す時が多いようです。
「今からお外に出れる!」と嬉しくなってしまった犬が、家の中や車の中から飛び出し、リードが外れたり、リードをつける前だったりして、事故に遭ってしまう…というケースです。
どれだけ犬のテンションが上がっていても、飼い主さんの「マテ」が無ければ
勝手に外に出てはいけない、あるいは、一度飼い主さんが「マテ」の指示を出した後は、「ヨシ」の解除が無い限り、絶対に動かない、としっかりと犬に覚えこませましょう。

また、もし、リードが外れた、家から飛び出て行った、という時もあわてて追い駆けると、犬は「追いかけっこをしている!」と嬉しくなり余計に興奮して逃げてしまうこともあります。
また、飼い主さんが取り乱してパニックになると、犬も同じようにパニックになってしまいます。

車の往来の多い道路で飛び出してしまったら、慌てるのは仕方のないことですが、「オイデ」「コイ」と言う指示が聞けるコであれば、平静を装って、落ち着いて呼び戻しましょう。

夜には、ハーネスやリードなど光るモノを装着する

飛び出しの次に多いのが、夜道を歩いている時に事故に遭うケースです。
実際に車を運転する方は、経験があると思いますが、夜道を運転していると、無灯火の自転車や黒い服の歩行者は、本当に間近に迫るまで気がつかないことがあります。
歩いている方は、「車が近づいてくれば避ければいい」と思っているかも知れませんが、車を運転する方からすれば、夜道を歩く歩行者に早く気がつけば気がつくほど、危険度は低くなります。
黒っぽい服を着て、黒い毛の犬を連れて、反射板などもつけずに街灯もない道を歩いていたら、かなり接近してからでないと、車の運転手は気がつきません。
愛犬の位置を車の運転手に明らかにするために、光るリードやハーネスを装着しましょう。
もちろん、飼い主さん自身の身を守るために、飼い主さんも反射板やライトなどを身につけることも、事故を未然に防ぐためには大切なことです。

誰がリードを持っているかを必ず確認する

「いつもお母さんがリードを持つから」「いつも、お父さんがリードをもつから」と言う思いこみで、犬のリードを誰も持っていない…と言うことが起きないように、車から犬を下ろす時は、「私がリードを持っているよ」「お母さん、リード持ってる?」と必ず、確実に確認する癖をつけましょう。
その時、しっかりと手首を通してリードを持っているかどうかもしっかり確認します。
普段の生活の中はもちろん、特に遠出した時など、飼い主さんの気持ちが浮き立っている時や、なんとなく気ぜわしい時は特に気をつけて下さい。

胴輪を装着する

パグや、フレンチブルドックに限らず、長毛種でも短くカットしていたりして、体毛が
スムースヘヤに近かったり、体の表面にシワが多かったりすると、首輪がすっぽ抜けてしまうことがあります。
そんな場合は、胴輪を使うか、あるいは首輪と胴輪を二重に使いましょう。

車の中では定位置に。降りる時も、手順を決めて!

交通事故は、車の中にいても遭遇します。
例えば、人間でも後部座席でシートベルトをしていなかった子供さんが、追突事故の衝撃で
車の外に投げ出され、後続の車に撥ねられる…と言ったケースがあります。
ペットでも同じことが起こりえると思いませんか?
助手席や後部座席で犬を抱っこしている人や、車内でフリーにしたままの人は多いと思います。
車に乗る時は、出来ればキャリーか、クレートに入れておくのが一番ですが、それが出来ない場合でも、犬用のシートベルトを着用させましょう。

まとめ

せっかく、縁があって家族として迎えた大切な愛犬です。
天寿を全うするまで幸せに暮らして欲しいですよね。
飼い主の油断や不注意で命を落としてしまうようなことがあったら、愛するわが子を見殺しにするのと同じことです。病気にかかるのは避けようのないことかも知れませんが、交通事故は、飼い主が未然に防ぐことが出来ます。
小さな子供さんを事故から守るのと同じ気持ちで、交通事故から愛犬を守りましょう。