インド・ニューデリーで、ナレンドラ・モディ首相(右)らと会合に出席した、与党インド人民党(BJP)が率いる政党連合「国民民主同盟」の大統領候補、ラム・ナス・コビンド氏(左、2017年6月23日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】インドの次期大統領が、同国の身分制度カーストの最下層ダリット(Dalit)から誕生しそうだ。

 17日に国会議員と州議会議員によって行われる大統領選挙で本命とみられているのは、与党インド人民党(BJP)の候補で、ダリット出身のラム・ナス・コビンド(Ram Nath Kovind)氏(71)だ。

 インドの大統領は政治的な実権は持たないが、与党候補である同氏が勝利すればナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の権力支配を強化するだろう。

 ダリット出身の大統領はこれまで1997〜2002年に在任したK・R・ナラヤナン(K.R Narayanan)氏だけで、コビンド氏が就任すれば2人目となる。結果は20日に発表される。2019年の再選が視野にあるモディ首相にとっては、選挙の鍵を握りながらも長年さげすまされてきた有権者層に重要なメッセージを送ることにもなる。

 約2億人といわれるダリットの人々は、インドの最貧困層でもあり、昔から社会の周縁に追いやられてきた。法的な保護はあるものの差別は横行しており、教育など社会進出の機会へのアクセスを日常的に拒否されている。
【翻訳編集】AFPBB News