20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいる。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

☆☆☆

今回お話を伺ったのは、大阪のデザイン事務所で働く前田由宇さん(仮名・34歳)。華奢な肩幅、150センチちょいの身長から全体的に小柄な女性といった第一印象でした。小物にはブランド物はなく、服装も年相応の大人カジュアル、ふんわりとした柔らかなボブヘアにピンクなど淡い色を使用した化粧もかわいい雰囲気によく似合っています。良くも悪くもどこにでもいそうな女性といった感じの、そんな彼女のセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は兵庫県です。両親と妹との4人家族で、父親はサラリーマン、母親は小さい頃から近くのスーパーで週3回ほどパートをしていた兼業主婦です。本当に一般的な、裕福でもなく貧しくもなく普通の家庭ですね。私も親に迷惑をかけるような大きな事件もなにも起こしていないし、進路についても大きく道を外れたことを希望したこともないし、親から過度な期待を持たれたこともないですね。無難な道に進んだ娘を反対することもなくって感じです」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「高校3年生の卒業の3か月前くらいです。クラスメイトの男の子でした。2年の時から同じクラスでずっと片思いしていました。私は専門学校へ進学することが決まっていて受験勉強もしていなかったので、卒業の半年前くらいから恋に突っ走っていましたね。彼も他県への進学が推薦で決まっていたので、元々仲の良い友達同士だったこともあって私から誘って何度も一緒に遊びに行っていました。

私が行っていた高校はそこそこの進学校で、周りは受験勉強組ばかりで2人だけ暇だったんですよ。そして、クリスマスに告白して付き合うことになりました。告白の時に聞かされたんですが、彼もずっと前から私のことを好きでいてくれたみたいでした。それならもっと早く告白して来いよ!って思いましたけどね(笑)。彼とは卒業して1年くらいは遠距離を続けていたんですが、だんだん会えないことへの不満でケンカが増えていって、最後には振られてしまいました」

専門学校では仲の良い男友達はできたのみで終わり、卒業後は県内の印刷関連の会社に就職したそうです。

「デザインを勉強する学校へ進学したんですが、1年間は元彼と遠距離をしていたこともあり、別れた頃には仲が良かった男友達のほとんどが彼女持ちでした。それに彼女がいても好きと思えそうな人はいなかったので、専門学校時代は誰とも付き合っていません。

専門学校を卒業後は印刷会社のデザイン部署で働きだしました。デザイン部署といっても、ほとんどがお客さんの持ってきたデザインを印刷するために少し修正するような感じで、ちっとも楽しくはなかったですね。学校で習ったことで十分にできる範囲で、スキルアップも望めそうになかったので、履歴書に書きにくい職歴にはしないように2年ほど勤めてから辞めました。そこはおじさんばっかりで、何の出会いもなかったですしね」

アルバイト先で出会った男性と恋に落ち、結婚するも……!?

その後、デザイン事務所でアルバイトを始めたと言います。

「前の職場は実家から通っていたこともあり、その時には貯金はある程度貯まっていたんです。なので、大阪のデザイン事務所に採用が決まった時点で、思い切って大阪で一人暮らしを始めました。勤め先の事務所は旅行のパンフレット制作などがメインで、とにかく忙しかったんです。寝る間も惜しんで仕事するような毎日で土日出勤も当たり前でほぼ休みなんてなく、1年なんてあっという間に過ぎていました。その頃には社員として雇用されるようになり、仕事はもっと多忙になっていて、化粧もせずに働くような恋愛している暇があったら寝る!っていう感じの毎日でしたね……。

そんな時に3歳年上の男性が入社してきたんです。彼の第一印象には何も感じなかったんですが、なんと出会って2か月後には彼と付き合っていました。深夜作業の買い出しなどで急激に仲良くなり、彼からのアプローチでしたね。私も出会って1か月後には彼を意識しだして、化粧も復活していました(笑)。そこから彼とは5年付き合って結婚したんです。付き合っている時から女の影を感じることはありましたが、所詮浮気でした。でも、結婚してからこんなことになるなら、彼とじゃなくほかの人と結婚すればよかったと今は後悔しています……」

小さなデザイン事務所で芽生えた恋心だったのに……。始まりさえ2人ではなく、3人だった。

職場で出会った人当たりの良い彼。出会ってすぐに惹かれたのは私だけじゃなかった……。〜その2〜に続きます。