和菓子店で「店長」を務めるのは、ヨーロピアンな雰囲気のスコティッシュフォールド! 「天山」オーナーの江口義浩さん、陽子さん夫妻の愛猫・もなかは、同店のマスコット的存在だ。店内の一角には、彼女をモチーフに義浩さんが開発した最中や、肉球をデザインしたケーキなども10種類ほど並んでいる。

 もなかは2009年、生後3カ月のころ、江口家にやってきた。義浩さんがねこ好きの陽子さんの誕生日に、プレゼントしてくれたのだという。

「幼いころから病弱な子で、ペットショップで出会ったときも風邪をひいていました。私たちを見て『置いていかないで、連れてって!』って、抱きついてきたんです」(陽子さん)

 スコティッシュフォールドといえば人気なのが、「スコ座り」と呼ばれる独特の座り方。当初、ねこにはあまり興味がなかった義浩さんだったが、愛嬌のあるスコ座りを見ているうちに、その魅力にメロメロに。もなかのブログを作って、毎日情報を発信するようになった。また、自宅の壁にもなかのイラストを描き、広さ8畳の「もなかちゃんのおうち」まで作ってしまった。

 もなかの姿にインスピレーションを受けて作った和菓子は、ねこ好きの間では「独創的で美味しい」と人気だ。 評判を聞きつけて遠方からわざわざ買いに来るお客さんもいる。

「もなかのおかげで、商品開発に多くのひらめきが生まれ、ねこ好きの方々との交流も深まりました。夫婦喧嘩も減りましたし(笑)」(義浩さん)

 3年前にはグレーの毛並みが美しいマリン、2年前には人懐こいオレオが江口家に加わった。どちらも、もなかと同じスコティッシュフォールドだ。

「店長のような役職は、2匹はまだ持っていませんが、もなちゃんの後継者として育てていきたいです」(義浩さん)

(週刊FLASH 2017年4月11日号)