従来の結婚観にとらわれない生き方を選択する人が増えているなかで、“お金を出しても”結婚したいという人達もいる。最新婚活にみるマネー事情に、 AbemaTV『AbemaPrime』は迫った。

■年下男性は“落ち着き”、年上女性は“寛容さ”を求める

 今、婚活市場で人気を集めているのが、“年上女性”と“年下男性”をカップリングする婚活パーティー、通称「姉コン」だ。シャン・クレールが主催する姉コンでは、1人約5〜6分で20人とトークができ、料金は男性が4000円、女性が2000円となっている。

 参加者の男性からは、「落ち着きのある話し方で、経験を積まれているなというのは伝わってくる」「年上の方いいですね、安心感とか」「(経済的な安定は)そうですね。考えがしっかりしていると思う。年上女性の方がいい」という声があがる。

 一方、女性は「年上の方だと引っ張っていきたい方が多い。私も働いていきたいので、専業主婦を望まれちゃうと結構厳しい」と話す。

 男性は年上女性らしい“落ち着き”を、女性は自身のキャリアを支えてくれる“寛容さ”をお互いに求めているようだ。シャン・クレールの安田愛氏は「草食男子が増えてきた傾向がある。中には経済的な安定を求めている男性もいなくはない。多くは安心感・落ち着きを求めて来られる」と説明する。

 年上女性×年下男性の関係について、5歳下の男性との交際を公言しているゲストの矢口真里は「年下が好きですね。ミスしてもかわいいなってなる。年上の人だと『え、なんでこんなことできないの』ってなっちゃう。(年下の男性への)ハードルが低いのかも」と話す。

 日経ビジネスのチーフ企画プロデューサー・柳瀬博一氏は「90年代後半から、男女雇用機会均等法が浸透して男性と同じくらい稼ぐ女性が増えた。それは、相対的に稼げない男が増えるということ。実はそのあたりの動きを捉えて生まれた言葉が『草食系男子』。背景には、男性がフェミニンにならないと暮らしにくいと感じるシチュエーションがある、ということがあった」と男女の立ち位置の変化を説明する。

 婚活にかかる金額は、入会金・登録料が約3万円、月額料金が1カ月1〜2万円、初期活動費が約10万円、お見合い料金が1回約1万円、成婚料は5〜20万円だ。この試算に基づいて半年間の婚活を行うと、月に1回(計6回)のお見合いをしたとして、平均で約33万円がかかる。

 柳瀬氏は「2015年のデータだが、婚活市場は500億円近くある。ここ数年100億円単位で伸びている、大きなマーケット」と説明した。

■無料では成果が出ない? 30万円で恋愛を学ぶ“結婚の学校”

 お金を払って婚活を行うさらにその前に、「学費を払って恋愛を学ぶ学校」が存在する。東京都大田区で開かれた「結婚の学校」のとあるクラスでは、約40人の男性が熱心にメモを取る。月に1回開催されている「結婚の学校」では、異性とのコミュニケーション取り方、出会い方、デートの方法など、恋愛における様々な内容を学ぶ。

 講師はこれまで1500人以上の相談を受けてきた、結婚の学校・代表理事の佐藤友和氏。「デートはうまくいく流れ、ルートを作っておけばまず失敗はしない」と話すこの日は、理想の初デートプランを考える授業だ。ホワイトボードには、ショッピングや山登り、水族館に映画館など、生徒たちが真剣に考えた理想のプランが並ぶ。それに対して佐藤氏は赤ペンを入れ、「圧倒的に多いのが駅での待ち合わせ。駅はダメです。人は視覚を使うと疲れる。新宿西口だとしたら数百人くらいはチェックしないといけない。会う前に疲れる」と解説する。佐藤氏いわく、いい待ち合わせ場所は駅の本屋や近くのカフェの中など、天候に左右されず、時間を潰せる手段があるところだという。

 さらに、「映画館はダメです。映画を見ている間は、90〜120分くらい話さない。まだお互いのことを知らない状態で恋愛の映画とか見ても気まずい」と厳しい指摘は続く。ほかにも、美術館やカラオケ、動物園や水族館も、話のテーマが「対象物」にいってしまうために、お互いの関係が縮まらないという。

 現在、「結婚の学校」には男性だけで500人近い生徒が通う。参加者の男性は「もともと女性と会話することに興味がなかった。でもそれだと結婚自体が難しい。自分から行動起こさないと変わらない」「女性との間合いの詰め方がわからない。自分を婚活市場で例えるならスーパーの夕方のお惣菜コーナーの割引シールが貼られている状態。最終的には廃棄になる」と話した。

 毎月1回、半年で全6回の授業料は「29万8000円」(税別)だ。価格設定について佐藤氏は「最初6カ月間の工程をテストで無料でやったら、全然成果が出る人がいなかった。やっぱり本気でやらないんでしょうね。29万8000円にしたらやっぱり痛いですから、その分本気でやるので成果が出る人がすごく増えた」と明かす。生徒も「このくらいの金額じゃないと本気にならないと思う。これが2万円だったらやらないです、宿題も」「決して自分にとっては安くない。ただ、自分を変えるためにはある程度投資は必要」と話した。

 30万円以上だと価格の高さに手が出ない、安いと結果が出ないということで、今の29万8000円がちょうどいいという。

■柴田阿弥「女性も普通にアプリ利用してる」

 さらに、最新テクノロジーを使った婚活が、すれ違いから出会いを生み出すスマホアプリだ。女性の利用料は無料で、男性側はメッセージを交換するためにはお金を払う必要がある。女性ユーザーの諏訪ともみさんは、アプリ経由で実際に4人に会い、1、2人はいい友達で続いているという。スマホで会うことへの不安は「ないです」と言い切り、「逆に顔を載せている方が相手も写真とか見てきてくれるし、合コンとかで何も知らずに会うよりいいかな」と話した。

 ほかにも、「趣味」「好みの顔」「女性が選ぶ」といったように、出会い方によってアプリも細分化されている。矢口は「最近むちゃくちゃ増えたんですよ。婚活というか出会うアプリ。飲みたい人とかもすぐ見つかるみたいで、結構可愛い子、かっこいい子が多い。カジュアルに出会えるっていうのはいいのかもしれないですね」と理解を示した。

 木曜アンカーの柴田阿弥も「昔は出会い系のような感じでイメージや印象が悪かったんですけど、別番組の女性のADの方とか普通に利用してお付き合いしてる。かなりカジュアルだし、イメージ違うんだなと思ってます」と話した。

(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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