[Jステーション-広島ホームテレビ]2017年7月5日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」で、デジタル処理でよみがえったフィルムが紹介されました。

広島平和記念資料館(m-louis .(R)さん撮影、Flickrより)

広島平和記念資料館は、被爆前の広島市内を撮影したフィルムにデジタル処理を施し、公開しました。映像が鮮明化されたことにより、新たな発見もありました。

原爆が投下される前、広島市内で撮影された映像。着物姿で歩く女性の姿や、川のところで釣りを楽しむ人、にぎわう町の様子がはっきりと確認できます。

デジタル処理で撮影年が判明

この映像のフィルムは、54年前に河崎源次郎さんから資料館に寄贈されました。最近になり、フィルムが傷み始めてきたため、資料館は専門業者に依頼し、90万円かけてデジタル処理をおこないました。

映像では、産業奨励館(現在の原爆ドーム)周辺でも、多くの人でにぎわっていたのがはっきりとわかります。現在の平和公園にあたる中島地区や、八丁堀電停付近、相生橋も映っています。

デジタル処理により、文字や風景が鮮明によみがえりました。その結果寄贈された当時のメモには、1936年撮影とされていたものが、映画館の看板から1935年に撮影されたものとわかりました。

資料館の加藤秀一副館長は、「このムービーの中で動いていた電車が、被爆して潰れていた。火災をうけてですね。そういうことがわかったのは、非常に大きいことだと思う」といわれていました。

資料館がフィルム映像にデジタル処理を施したのは、今回が初めて。今後も資料の保存強化に取り組んでいくということです。

この映像は資料館のホームページで公開され、誰でも閲覧可能となっています。戦時中よりも前の広島の姿となりますが、貴重な資料が自由に閲覧できるのはうれしいですね。(ライター・石田こよみ)