日清公式「どん兵衛士」ミスタークドウに独占インタビュー! ラーメン二郎系どん二郎の誕生秘話

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日清の美味しいカップうどんといえば「どん兵衛」である。熱湯を注いで5分待つだけで、本格的なツルツルでコシのある麺が楽しめる。そんなどん兵衛でラーメン二郎のラーメン(っぽいもの)を作ってしまった人物がいる。日清公式「どん兵衛士」のミスタークドウ氏だ。


どん兵衛を世に広めたということで、お二人とミスタークドウさんに、日清さんから感謝状が贈られます。(※どん兵衛「マキタスポーツ」&「日清食品担当者」&「RN24」の頂上対談/ロケットニュース24より)


彼は複数のオリジナルどん兵衛料理を開発し、そのレシピを世の中に公開している。今回は、バターどん兵衛やどん二郎を開発したミスタークドウ氏に独占インタビューを敢行。どん二郎の制作秘話をはじめ、どん兵衛にまつわる話を聞いてみた。


人気カップうどんの「どん兵衛」を使用して、家でも簡単に二郎の味を再現することができる…(※より)




どん二郎を作ろうと思ったきっかけ



記者: どうしてどん兵衛でラーメン二郎を再現しようとしたのですか?

クドウ: ラーメン二郎を再現するというよりは、ラーメン二郎が食べられないときにどん兵衛が代替品にならないかな? と思ったのがきっかけです。再現といえるほど同じ味になるとは思いませんでしたが、思った以上にラーメン二郎になりました(笑)。

とはいえ、ラーメン二郎そのものというわけではない。皆さんも実際に食べてみればわかると思いますが、ラーメン二郎の代替品というよりは、どん二郎という新しい食べ物といった感じです。どん兵衛とラーメン二郎が結婚して生まれた子どもがどん二郎、という印象です。

実は、十数年前にラーメン二郎をはじめて食べたとき「この麺はどん兵衛に似ているな」と思ったんです。そんなことを言うとジロリアンから「似てねーよギルティだ!」とお怒りの声が出るかもしれませんが(笑)、そう感じたのは事実です。ラーメン二郎の麺は、店舗にもよりますが、基本的に太くて平べったい。コシの強さと、食べれば食べるほど溢れてくる麺の美味しさも、どん兵衛をイメージさせました。

ラーメン二郎もどん兵衛も、美味しさを味覚に運ぶ道程は同じだと思っています。旨味たっぷりのおつゆが、太くてコシが強い麺を包みこみ、それをズズッと食べる。普通の麺料理より多めのおつゆを麺が運びますから、美味しさの濃度と密度がディープなんです。つまり、どん兵衛はどのインスタント食品よりもラーメン二郎に近い性質を持っていると思います。



ラードじゃなくて牛脂の理由



記者: どん二郎を作るときにどんな点に注意しましたか?

クドウ: どん二郎を一緒に研究した野島氏(仮名)は「美味しくするっていうよりも、家で手軽に二郎っぽいものを食べられることが重要」「どん二郎を作るためにラーメン二郎より高額な材料費になるのは本末転倒」と話していました。私もそう思います。

ですから、どん二郎に使用する脂はラードではなく牛脂なんです。ラードは豚の脂なのでラーメン二郎に近い食材ですが、買うとなると数百円の出費になります。ですが牛脂だとスーパーで無料で配布されていますからね。どん二郎に入れる肉を買うついでに牛脂をもらえば手間いらずだし経済的です。しかも牛脂は若干ワイルドな風味をしていますので、ラーメン二郎っぽくなるんです。

もちろん、ラードを買って、肉も高級品にして、ニンニクも青森県産の上品なものにして、味玉子も投入して良いと思います。あえてリッチなどん二郎を作っても美味しいですし、推奨しますよ。あっ、余談ですがチャーシューを使わず、豚肉のスライスを炒めて投入しても美味しいですよ。生姜焼きをどん二郎に入れてもGOOD。濃いめでスパイシーなテイストになって美味です。



知らなかったお揚げに隠された謎



記者: いまもどん二郎を作り続けているのですか?

クドウ: そうですね。どん二郎って、ラーメン二郎の楽しみ方と似ているんですよ。ラーメン二郎は全国に40店舗以上ありますが、店舗によって味が違う。ディープなジロリアンになればなるほど、その味の違いが分かるようになる。店舗ごとの味の違いは「ブレ」ではなく「個性」なので、いろんなラーメン二郎の店舗を巡って味の違いを楽しみます。

どん二郎も同じで、野菜、肉、脂など、自分が好きなようにテイストを変えることできる。場合によってはローストビーフを投入したっていいわけです。美味しくなるならば、ファミマのファミチキを入れたり、ローソンのLチキを入れてもいいのです。だからどん二郎は常に進化し続けていますし、飽きることがありません。

ラーメン二郎の一部店舗で入手できる持ち帰りのチャーシューをどん兵衛に入れて、勝手だけど本当のコラボどん二郎を作ることも可能です。実際にやったことがありますが、激しく美味しいですよ!

テイストの変化という点では、「お揚げ」を入れるか入れないかでも大きく美味しさの方向性が変化します。実は、お揚げはけっこう甘いのです。熱湯を注ぐとき、お揚げからも旨味エキスがおつゆに流れ出て、どん兵衛を完成品に導きます。このお揚げを抜いてどん二郎を作ると、けっこうワイルドなガツン系のどん二郎になります。ニンニクのスパイシーなテイストが際立つんです。

余ったお揚げは、そのままカリカリ食べます。実は、お揚げはそのまま食べるとお酒のおつまみになるほど美味しいのです。ヤミツキになりますよ! 本来の食べ方じゃないので推奨しませんが(笑)。



どん二郎に匹敵する美味しい新レシピ!!



記者: 美味しいオリジナルどん兵衛を作るコツってありますか?

クドウ: どん兵衛は醤油ベースのおつゆなんですよ。醤油って魔法の調味料で、だいたいどんな食材でも美味しくしてしまうのです。どん兵衛に刺身とかキャビアとか入れない限り(笑)、どん兵衛はどんな食材も美味しくしてしまいます。ですから、失敗を恐れずいろんな食材を投入してみましょう。

とはいえ、重要なことを忘れてはいけません。オリジナルどん兵衛を作るからには、プレーンなどん兵衛と同等か、それ以上の美味しさにならなければ意味がありません。「これなら普通のどん兵衛のほうが美味しいな」と思えたら、私の中では失敗なのです。ストイックです(笑)。

記者: いま開発中のオリジナルどん兵衛はありますか?

クドウ: ありますよ。正直なところ、実際に食べたら「どん二郎に匹敵する美味しさ」でした。もしかしたらそれ以上かもしれません。近日レシピを公開する予定なので、楽しみに待っててください。

記者: ありがとうございます! でも、今すぐできるレシピも何か教えてくださいよー!!

クドウ: かつて公開したレシピですが、どん兵衛に注ぐ熱湯を烏龍茶や緑茶で作ると美味しいですよ。キレ味と後味が良い、スッキリした美味しさが楽しめます。トクホのお茶で作れば、食物繊維も摂れます(笑)。ジャスミン茶で作ると、ほのかに香るジャスミンの薫りがたまらなく上品な気分にさせてくれます。

記者: 本日はありがとうございました!

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。