米ニューヨークのトランプタワーを訪れたドナルド・トランプ・ジュニア氏(2017年1月17日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr)氏が昨年の大統領選期間中、民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏に不利な情報を得るためにロシア人弁護士と面会していた問題で、米メディアは14日、面会に元ロシア情報機関工作員の男性ロビイストが出席していたと報じた。一方の男性は面会出席を認めつつも、ロシア情報機関での勤務経験はないと否定している。

 この男性は、ロシアと米国の二重国籍保有者で、米首都ワシントン(Washington D.C.)在住のロビイスト、リナト・アフメチン(Rinat Akhmetshin)氏。ジュニア氏が昨年6月9日に行った弁護士のナタリア・ベセルニツカヤ(Natalia Veselnitskaya)氏との面会に、同弁護士側の同伴者として出席していた。

 複数の米メディアはアフメチン氏について、ソビエト連邦の元対情報当局者で、米当局者の一部から現在もロシア情報機関とのつながりを疑われていると報道。だが同氏はAFPに対し、報道は「悪意のある作り話」であり、「いかなる情報機関でも働いたことはない」と否定した。

 ジュニア氏は、ロシア政府が握っていたとされるクリントン氏にとって不利な情報を求め、この面会に臨んでいた。だがジュニア氏によると、ベセルニツカヤ氏は期待されていた情報を提供せず、代わりに自身が代理人を務めるロシア企業に関連する米国の制裁措置に焦点を当てたという。

 しかしジュニア氏が電子メールでの事前のやり取りで、ロシア政府からの情報提供を歓迎する意向を示していたことから、米大統領選でトランプ氏を利することを狙ったロシア政府の計画にトランプ陣営が共謀していたとの疑惑が再燃している。

 面会には、当時トランプ陣営の選対本部長を務めていたポール・マナフォート(Paul Manafort)氏や、トランプ氏の娘婿のジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)氏も出席しており、同陣営が面会をいかに重要視していたかを示している。
【翻訳編集】AFPBB News