【愛知・岐阜で記録的豪雨】異常気象到来…相次ぐ「数十年に一度の豪雨」「ゲリラ豪雨」 地球温暖化が背景か

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 福岡、大分両県に大きな被害をもたらした九州豪雨のような数十年に一度起こる規模の雨が近年、相次いでいる。

 また、夏場の暑い日に起こりやすく、局地的に激しい雨を降らせる「ゲリラ豪雨」も増えており、今夏は9月までに7千回以上発生するとの予測もある。14日も愛知、岐阜両県で記録的大雨を観測し、土砂崩れや浸水被害が発生した。日本列島を襲う「異常気象」の要因は地球温暖化にあるようだ。

 気象庁によると、数十年に一度の大雨が予想される場合などに出る大雨特別警報の発令は、今年だけですでに3回。大きな被害をもたらした今月5〜6日の九州豪雨で発令された福岡・大分両県のほか、島根県でも5日に出ている。

 昨年は10月の台風18号で沖縄県に発令され、平成25年に特別警報の運用が始まって以来、毎年発令されているという。

 これまでに経験したことのないような集中豪雨の背景について、国立環境研究所気候変動リスク評価研究室の江守正多(せいた)室長は「地球の平均気温が長期的に上がる傾向があることが影響している」と指摘する。

(愛知5河川が氾濫、岐阜も記録的豪雨…産経新聞YouTube動画 https://www.youtube.com/watch?v=lTix6nfVU44 )

 スーパーコンピューターの計算による将来の気候変動予測でも、地球温暖化が進むと真夏日が増え、豪雨が増えることが示唆されており、「気温が上昇すれば大気中に含まれる水蒸気が増えるため、雨をもたらす低気圧などの強さが変わらなくても、割増で雨が降る傾向になり、大雨の頻度が増えていく」と述べた。

 日本気象協会の地域気象観測システム(アメダス)が観測した1時間降水量80ミリ以上の短時間強雨の年間発生回数も増えている。

 14日に愛知県の犬山、小牧両市で短時間に降った大雨は、大気が不安定になり積乱雲が発達したことが原因で起きたゲリラ豪雨だった。

 ゲリラ豪雨は発生日時や場所の正確な予測は困難とされるが、民間気象会社の「ウェザーニューズ」(千葉市)は独自に7〜9月の発生回数を予想。全国で7043回に上り、過去3年の平均と比べると3割増という。最多は関東甲信地方の約2350回。人口の多い東京都、愛知県、大阪府でシーズン中に200回以上の発生を予想している。

 地域別では、昨年比約8割増となる予想の青森県など東北北部や、約6割増の滋賀県、京都府、島根県など近畿北部や山陰で増える見込み。

 8月中旬に全体の約3割が発生してピークを迎えるとみられ、担当者は「お盆休みは海や山だけでなく、市街地でも急な大雨に注意が必要だ」と呼びかけている。

(九州豪雨…産経新聞YouTube動画 https://www.youtube.com/watch?v=M0xb55YXtzU )