先日放送がスタートし、錦戸亮(関ジャニ∞)の演じる主人公・小林司が「デキないヤツ!けれど見捨てられない…」と、話題になっているドラマ『ウチの夫は仕事ができない』。大手イベント会社に勤める小林司は、新妻・沙也加(松岡茉優)にとって、見た目・学歴・収入ともにパーフェクトな理想の夫だけれど、実は仕事ができず会社でもミスを繰り返すお荷物社員。小林司はさっそく第1話から、やらかしてしまいます。ではその “仕事ができない”とはどういった部分なのでしょうか。

第1話では、新しい部署に配属された小林司が、チラシ作りの仕事を任されます。デザイナーとのやり取りでは信頼を得て、順調に仕事をこなす小林司でしたが、最後、出来上がった作品を会社の上司に報告する直前…というところで、急遽デザインを変更したいというクライアントからの要望が来てしまいます。しかしデザイナーは母親が危篤という事情で実家に帰ってしまい…デザイン修正作業ができない! でも期日までに納品はしなければならない。そんな時に、小林司がとった行動は...

●デザイナーには心配をかけさせないよう「大丈夫です」と言い、安心して実家へ行けるよう配慮。

●デザイン変更が必要だという上司からの急な電話指示にもかかわらず、すぐに状況報告せず、その後にあった会議で現状報告。

小林司は、実家に帰ろうとするデザイナーを引きとめることは出来ず、しかしクライアントからの無理難題に対しても、解決策がすぐに見つからなかったので、報告・相談することもできませんでした。これに対して上司からは「その時に伝えていれば、すぐにほかの方法を考えることができたのに」と、叱責されてしまいます。

ドラマの中には他にも、小林司に限らず、いろいろな人の“仕事ができないポイント”が多数散りばめられています。例えば、とあるコンビニの店員が、レジでたくさん買い物をしてる客に「温めてください」と注文を受けると「冷やし中華ッスかー?」と聞き返す始末。すかさず「ホットドックのほうだよ!(怒)」と返す客。さらに温かいものとチョコを同じ袋に入れるとか…。

さて、ここで考えたいのは小林司の一番の失敗はどこにあったのか。
それは、
ホウ・レン・ソウが足りなかった、ということ。

社会人になったら、誰もが必ず一度はこの言葉を学びますよね。「報告・連絡・相談をすること」。とても当たり前の事のようですが、これこそが仕事ができるorできないを大きく左右する要素のひとつなのです。

根本的な上司と部下の役割とは

上司と部下は「役割期待交換モデル」といって、お互いの役割を期待し合っている関係性。上司は命令を出す⇔部下は指示に従い業務に励む。これを円滑にするのが「ホウ・レン・ソウ」です。部下の役割は、仕事を遂行する上で、途中経過をきちんと報告し、トラブル等があったら逐一連絡をし、相談すること。これができれば、もしも仕事内容そのものが失敗に終わったとしても、上司は部下を「きちんと対応していた」「部下なりに頑張っていた」という仕事に対する姿勢を評価できます。上司は部下に対して随時的確な指示を与えるのが仕事なので、きちんとお互いの意思疎通が出来ていれば、たとえトラブルに見舞われても、その信頼関係から、仕事をこなしていくことができます。

しかし、デキない人の傾向としては

●「まだ終わってないのに中途半端な報告は良くないと思った」
●「自分の考えがまとまらないので相談できなかった」
●「怒られるのがイヤで、最低限の連絡だけになってしまった」

と、自己完結してしまい、ホウ・レン・ソウできていないことが多いのです。上司の立場からすると一番の懸念点が「部下が何をしているのかわからない」ということ。上司は多くの部下を従えているもの。その中で、連絡を取り合って状況がわかる部下と、何をしているか報告がないからわからないという部下、どちらを信頼するでしょうか。仕事自体を成功させることも大切ですが、成功へと取り組む中でお互い信頼関係を築いていくことも大事なのです。

第1話でやらかしてしまった小林司は、少なからずこの傾向に当てはまると言えるでしょう。

仕事ができなくてもホウ・レン・ソウが上手にできれば出世も夢じゃない!?

会社には“仕事としての実績は出せていないのに、なぜか出世している”という人、たまにいませんか? これこそ「ホウ・レン・ソウ」を制し、社内政治を勝ち取った人物なのではないでしょうか。上司と常に連絡を取り合い、小さなことから相談することで、部下として信頼を得てきたはず。そうやって、社内コミュニケーションを円滑に行える人材もまた、魅力的なのです。売上実績の数字は並であったとしても、コミュニケーション能力を評価されれば、出世も可能ということです。モノの見方、捉え方は人それぞれ。「あいつ、実績も出してないのに出世した!」とねたむより、“なぜ出世できたのか”を分析してみましょう。もしかしたら、「ホウ・レン・ソウ」にカギがあるのかもしれませんね。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと