貰ったプレゼントを掲げる子供たち(画像は『Inside Edition 2017年7月8日付「Bus Driver Crochets Toys for Nearly Every Student on Her Route:‘To See Them Happy Makes Me Happy’」』のスクリーンショット)

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米ウィスコンシン州で児童の送迎を担当しているスクールバス運転手トゥルーディー・セレスさんはある日、ひとりの児童から質問されたことがきっかけとなりバスを利用する全員に素敵なプレゼントをした。子供たちの笑顔がなんとも心温まるニュースを米メディア『Inside Edition』や『Fox 5 NY』が伝えている。

オコノモウォック交通で働くセレスさんは、スクールバス運転手として児童を送迎している。仕事の傍らで3年ほどかぎ針編みにハマっており、児童らの小学校が終わるまでの待ち時間にかぎ針編みをすることを趣味としていた。

ある日のこと、毎日顔を合わせるヴィンセント君がセレスさんに「(メキシコ料理の)タコスを作れる?」と尋ねてきた。彼はセレスさんのかぎ針編み作品に興味を持っており、完成品を見たがっていた。そこでセレスさんはタコスを編むことに挑戦、出来上がった作品をヴィンセント君にプレゼントした。

喜んだヴィンセント君はバスの中で他の児童らにタコスを見せた。すると他の子供たちも編んで欲しいものがあったようで、セレスさんに次々とリクエストをしたという。そのリクエストは「アイスクリーム」「ポケモンのキャラクター」「猫」「果物」など様々だったが、バスに乗る全ての児童のためにセレスさんは3か月かけて34品を完成させ、色とりどりのユニークなかぎ針編みのプレゼントを受け取った子供たちは大喜びした。

そんなセレスさんの温かい思いやりに子供の親たちも感謝しているようだ。ヴィンセント君の母ペギー・ラモンさんは「子供たちを大切にしてくれて思いやりのある人です。バスに乗っている間は、セレスさんが息子の母親代わりだと思っています」と話しており、その言葉からもセレスさんへの厚い信頼が伝わってくる。

セレスさんは「毎日バスに完成品を1つ持ってきたわ。そしてその子がバスに乗る前、ダッシュボードのところにリクエストされた完成品を用意しておくの。午後は子供たちを学校に迎えに行くまで時間があるし、ひとりの子だけにプレゼントを渡すことなんてできないから、全員の分を作ったの。でもすごく楽しかった。それに子供たちの幸せそうな笑顔を見ているだけで私もハッピーになれるわ」と話している。

画像は『Inside Edition 2017年7月8日付「Bus Driver Crochets Toys for Nearly Every Student on Her Route:‘To See Them Happy Makes Me Happy’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)