幻想的で陰鬱だが、軽やかなユーモアも感じるクエイ作品

写真拡大

 ストップモーション・アニメの世界でカルト的人気を誇り、一卵性双生児の映像作家として知られる“映像の錬金術師”ブラザーズ・クエイの特集上映イベント「ブラザーズ・クエイの世界」が、東京のシアター・イメージフォーラムで開催中。スティーブとティモシーの双子の兄弟からなるブラザーズ・クエイ初の映像作品や代表作、関連作品などがラインナップされている。

 同イベントは、東京・渋谷区立松濤美術館にて7月23日まで行われている美術展「クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム展」の開催を記念したもの。全30作品を「クエイ兄弟 映画制作への歩み」「クエイ兄弟とレシュ・ヤンコウスキ I」「クエイ兄弟とレシュ・ヤンコウスキ II」「スタレーヴィッチ、シュヴァンクマイエルとクエイ兄弟」「クエイ兄弟とポーランドのアニメーション」「21世紀のクエイ兄弟」「カフカの世界 クエイ兄弟×山村浩二」といった7つのプログラムにわけて上映する。

 「クエイ兄弟 映画制作への歩み」では初の映像作品「人工の夜景 欲望果てしなき者ども」(1979)ほか4作、「クエイ兄弟とレシュ・ヤンコウスキ I」ではアート・フィルムのカルト作品として多方面に大きな影響を及ぼしている「ストリート・オブ・クロコダイル」(86)ほか全6作、「クエイ兄弟とレシュ・ヤンコウスキ II」は作家ロベルト・バルザーの実体験を基にした原作小説を映画化した長編「ベンヤメンタ学院」(95)を堪能できる。

 また「スタレーヴィッチ、シュヴァンクマイエルとクエイ兄弟」はブラザーズ・クエイが敬愛するロシアの人形アニメ作家ラディスラフ・スタレービッチ、チェコのヤン・シュバンクマイエルによる全5作をお披露目。「クエイ兄弟とポーランドのアニメーション」はポーランドのアニメーション・スタジオ「セ・マ・フォル」と手がけた「仮面(マスク)」など全6作、「21世紀のクエイ兄弟」は00年代につくられた「ソングス・フォー・デッド・チルドレン」(03)など全5作、そして「カフカの世界 クエイ兄弟×山村浩二」はフランツ・カフカの原作をベースにした「変身」(12)と、山村浩二監督作「頭山」(02)、「カフカ 田舎医者」(07)を楽しめる。

 「ブラザーズ・クエイの世界」は、東京のシアター・イメージフォーラムにて7月28日まで開催中。上映スケジュールなどの詳細は、シアター・イメージフォーラムの公式HP(http://www.imageforum.co.jp/theatre/movies/868/)に掲載されている。