高雄市前鎮区戸政事務所提供

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(高雄 14日 中央社)観光のために台湾を訪れていた湾生の男性が、ふとした思いつきをきっかけに自身の戸籍資料を手にする出来事があった。男性は感動で目頭を熱くし、もう一度子や孫を連れて訪台し、父母の記憶を手繰りたいと語った。

この男性(75)は日本統治時代に南部・高雄市で生まれた。父親は技術者、母親は小学校の教師で、一家は男性が1歳のとき日本に引き揚げた。男性はこれまで仕事で台湾を幾度も訪れていたが、ルーツ探しにまでは至らなかったという。

12日、南部・台南で観光をしているときにふとルーツをたどってみたくなり、台湾人の友人の助けを借りて、出身地である高雄の戸政事務所(戸籍業務を担当する役所))に問い合わせてみたところ、10分ほどで一家の資料が見つかったという連絡を受けた。

男性がすぐさま高雄に向かうと、同所の職員から丁寧にカバーが付けられた資料を手渡された。男性は台湾の行政機関の効率の良さにも舌を巻いたという。

(王淑芬/編集:塚越西穂)